転生したけど要望と違う!スローライフなの?
@dairidai
過去の自分
俺は、小さい頃からいじめられ。
人と接するのが苦手だ。
周りと変わらない量を食べているのに、どんどん太る。
ダイエットも、色々したがあまり効果がなかった。
『テブ』『デ〜ブ』小学校高学年位から、名前で呼ばれる事なく見た目で呼ばれるようになった。
運動は好きだ。
でも、思った通りにならない。
それでも、体を動かすのはすきだった。
仕事は、早朝の新聞配達と内職。
人付き合いが苦手になり、あまり人と接することが無い仕事をしていた。
趣味は、ゲーム、ラノベ、漫画。
遊びに出かける事がないけど、憧れていた。
時々、デパートに行くのも楽しみだった。
幼稚園、小学校低学年の頃は。年下の子とよく遊んでいた。
年上や同級生とは、あまり仲良くなれず。
色々頼ってくれるのが嬉しくて、面倒見が良い子だとよく言われていた。
両親は、共働きで。
あまり一緒にいれなかったが、中は良かった。
そんな自分が、年配の操作ミスで。
信号待ちをしている時。
歩道に、車が突っ込んで来て死亡した。
真っ暗闇の中。
声が聞こえる。
『異世界に、転生する気はないかい?』
誰?
と思うが、声が出ない。
『君は、死んだ事を理解しているかい?』
そう聞こえ。理解していると思うと
『これから、違う世界に行く事になるが何か望みはあるかい?』
人とあまり、接する事なく。
一人で、生活したい。
『やはりそうなるのかな?能力はどう?欲しい能力は?』
能力?わからない。
何をしても、痩せず。
太っていたから、太りにくい体がいいかな?
『面白いね。あとは?』
細かい作業や、何か作るのが好きだったから。
物作りに、向いた能力かな?
『強くなりたくないかい?』
わからない。
周りと、接する事が無ければ。
別に、求めてないかな?
でも、運動は好きだから。
体力は、ある方がいいのかな?
『纏めると、人と接する事が少ない場所で。太りにくく。物作りのスキルがあり。体力上昇率が高い。て、感じかな?』
わからない。
別の世界って、どんな世界なんだろ?
わからない。
『今の世界とは違い。魔法がある世界。魔法は、使ってみたくないかい?』
使ってみたい。
皆と仲良くなれる魔法。
幸せになれる魔法。
『そっか。望み通りの魔法じゃ無かったらごめんね』
わからない。
信じれば、裏切られる。
だから、信じていない。
望んでも、手に入れる事が出来なかった事ばかりだから。
期待していない。
だから、気にしないで下さい。
『そっか。出来るだけ、望み通りにして送るね』
ありがとう。
『その言葉が聞けて良かった。次は、いい人生を』
そう言われ、眠りについたようだ。
何故か、寝心地が良いと感じている。
わからない。
返事がないな〜なんて思いながら、ふと目を開ける。
目が開いた。
鳥の鳴き声も、聞こえてくる。
森の匂いもする。
俺は、生きてるのかな?
起き上がる事にする。
どうやら、森の中にいるようだ。
空気が美味しい。
何か違和感があるが、立ち上がる。
視線を下げると、お腹がへっこんでいる!
Tシャツを捲くると、割れた腹筋が出てくる!
そこで、初めて転生した事を理解した。
別の体。
視力も悪かったのに、よく見える。
凄い!
嬉しくて、テンションが上がり、よくわからない行動をしてしまう。
ジャンプして、タプタプしていないお腹。
簡単に、前転できる体。
木登りが、出来てしまう腕。
早く走れる足。
嬉しくて、嬉しくて、仕方ない。
すると、近くに小屋があるのを見つける。
ノックを、するが返事はなく。
窓から、中を覗いても人はいない。
テンションが上がっていたからか。
勝手に、中に入る。
部屋は、二部屋。
入口側に、キッチンがあり。
異世界のはずなのに、元世界と変わらなく感じる。
蛇口は、同じだし。
捻れば水が出る。
あれ?水が出る?
火は、どうだろうか?
ガス?いや違う。
ボタンを、押すと火が出るが。
ガスでも電気でも無いようだ。
棚もあり。
お皿やグラスもある。
隣の部屋は、テーブルと椅子が2つ。
ベッドが1つ。
本棚があり。
日本語ではないが、読める。
魔法の本や、スキルの事が書かれている。
気づくと、夜になっていた。
本に夢中に、なり過ぎたようだ。
お腹は、空いてなかった。
水を飲み、ベッドで眠る。
人の家かも知れない。
でも、眠すぎて考えるのを辞め眠ってしまった。
翌朝。
知らない天井だ。
結局、誰もあらわれなかった。
お腹がへったが、食料なんてあるのかな?
とりあえず水をコップに入れ飲む。
うまい!森の中だから?わからないけど、まーいいや。
キッチンを色々調べると、戸棚とか引き出しに。
包丁、まな板、フライパン等。料理道具が、揃っていた。
なれない体のせいか、しゃがんでいる時。
転がり尻餅をつくと、床板に出っ張りを見つける。
そこを引っ張ると、階段が現れた。
マジカ?
ここって何なんだろう?
階段を降りると、寒い。
冷蔵庫?二部屋分の広さがあり。
色んな食材がある。
これで、食料は何とかなる。
リンゴ?を、かじりながら探索する。
肉は、なんの肉?
わからないけど、腐らせるのも困るし。
どれくらい持つのか、わからない。
朝食は、リンゴと肉野菜炒め、そしてお米!
奥には、米があった!
上に戻り、調理開始!
お皿の並ぶ棚に、炊飯ジャーがあった。
さっきまで無かった気がするが、突然現れる理由も無いし。
勘違いかな?
お腹も減ったし、先に飯だ!
両親が、30歳の時に亡くなり。
一人暮らしも長かったので、料理は結構していた。
すぐに、完成してテーブルで食べる。
うまい。こんなにうまい飯は、久々だ。
しかし、ここの持ち主はどこに行ったのだろう?
洗い物をして、外に出る。
昨日は、よく調べなかったのか畑があった。
きゅうり、なす、トマト。
色々取り揃っている。
誰もいないなら、あの神様?のような人の言葉通りなのかも?
この体が、そうだし。
誰もいない。
静かな暮らし。
希望通りな事に、嬉しくなる。
後は、物作りかな?
それより1度試してみますか?
『ステータスオープン』
と念じてみる。
が、プレートは現れなかった。
ため息が出る。
異世界ならステータスプレートなのでは?
無い物は、仕方ないし。
次は、きゅうりを見て
『鑑定』
と念じると
(野菜。きゅうり)
と出た!プレート出るじゃん!
何故ステータスは出ないの?
自分を鑑定出来ないし。
次だ次。
地面に手を当て、
『ストーンバレット』
と、念じ。石が飛んで行くイメージをする。
すると狙った木に向かい、石が空中に現れ飛んで行く。
大きさは、想像した通り形もだ。
魔法がつかえる!
テンションが、上がる。
よし!色々試そう!
俺は、できる事を試すのだった。
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