第2話 ぼくたちのコレクション

「こんなにも集めたお前たちが悪いんだぞ!」

「ごめん、お兄ちゃん」

ぼくたちは、背負っているモノを捨てに来た。

「ここならいいよね?」

「知らねぇよ」

見えるのはぼくとお兄ちゃんだけ。

びくびくしたふたりがうしろについてきている。

リョウとカツジは背負いやすいから一緒に回ってもらっただけ。

見えてないのに怖がっているのが不思議だけど、見えてないから怖がっているのかな?


ぼくたちは幽霊屋敷に集めた霊を捨てに来た。

ここならいいだろうと前から思っていた。

もういっぱいだったとは思わなかったけど。


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