明けの明星

右向け右で整列してる

社会に不適合だわ わたし


普通や当たり前の溢れた場所で

みんなに合わせて笑っても

なんだかココが苦しいの


でも でも

ひとりは嫌よ凍えてしまう

だからわたし飲み込むの


そうしていつか同じ色になれる……?

わたしも一緒になれるかしら?


笑顔の仮面が一等強い

わたしの大切な矛と盾


仮面の内の涙は悟らせないで

ないことにしてしまえば

きっとそれで幸せよね?


信じて歩いてつまずいて

ひび割れた隙間から

こちらを覗く瞳を見た

仮面の奥に笑いかけてくれた

鮮やかなその瞳を


社会に誰かに楯突いて

生きるのが格好いいなんて思えないけど


「それぞれの色で生きよう」

その言葉を信じたかった


自分らしさの中で光る

その瞳は美しかった


生きるに正解なんてないけれど

真実ほんとを生きるその姿は

この空で一等輝く

明けの明星のようだった

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