未来の歩き方

不明瞭な何かを掴もうと

必死だった

雨上がりの放課後


誰かの語る夢を聞く傍観者

希望の声を笑って

見えないふりをしていた


頑張りかたなんて知らない

学校では教えてくれない

未来の歩き方

可哀想なふりばかり上手くなる僕は

一歩も動けないままポツリ

取り残されていく


君のせいとか

僕のせいとか


擦り付けあって生きるこの場所は

本当に求めた世界?


泣き真似ばかりの子供たちと

知らぬ存ぜぬ大人たち


演技ばかりの世の中で

仮面だらけの世の中で


心を叫ぶなんて

馬鹿げていると思ってた


けれど君は歩いていた

他の誰でもない自分の道を

心の向かうままに歩いていた

叫んでいたんだ


頑張りかたなんて知らない

学校では教えてくれない

未来の歩き方

それを君は教えてくれた

君の軌跡と生きる道は

光と闇で編み込まれた涙の住み処


心を叫ぶことを

僕が掴んだなら

僕の歩くこの道の先が

君の未来と交差するよう

今日もこの道を歩いていく

心のままに叫んでいく

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