013 発動、解除、干渉、効果
ユキのくれた時間で私はさっきの攻撃について考察してみた。
まず、いきなり前からの衝撃で吹き飛ばされたやつ。あれは上に飛ばした弾幕で私の意識が上を向いた
まだまだ慣れてないのもあるけど視野を広げてないとダメだね。それこそ、いきなり後ろから魔弾が!とかも有り得るってことだし。
分からないのは不意打ちで飛んできた魔弾かな?
普通の魔弾だとダメージは出るけど。あまり衝撃はないように感じた。
現に上からの弾幕は複数回被弾したけどそんな吹き飛ばされるって程では無かった。
やっぱり属性弾かな?それとも他のスキル? 前者はまあ、大丈夫かな。属性弾は見たところ魔弾の見た目にも反映されるっぽいから。ただ、後者が問題だね。スキルでなら魔弾の見た目にその特性が出ない可能性があるわけだ。
これは例えば、さっきのユキが上から落とすように飛ばした弾幕に半分だけ吹き飛ぶ魔弾を混ぜて飛ばす。こうすることで相手はあの弾幕の
さて、なら今度はこうしよう!
「おーけー。なかなか面白いじゃん!!」
「どう?考えはまとまった〜?」
「もちろん。よし!タイム終了!続き、始めようか
!」
さて、んじゃ今度はどんなスキル試そうかな?〔火〕〔回す〕〔躱す〕〔火炎〕〔叩く〕…
まぁ、〔植物鑑定〕は除外でいいかな。意味なさそうだし。この中だと…。〔躱す〕って気になるよね〜?
魔弾を自動で
あとは〔火炎〕だね。〔火〕と何が違うのか確かめないと。
とりあえず試してみるべく右手に火弾を。左手に〔火炎〕弾を出現させる。今のところ見た目以外変化は無い。とりあえずふたつをぶつけてみる。
が…、お互いぶつかったけど何事も無かったかのように通り過ぎた。
んー。ダメージくらう程じゃないけど火弾は暖かい。火炎弾は少し温度低め?
いやたぶん自分が出した魔弾だからダメージ受けてないだけだけど。
もう一度、今度は右手に火炎弾、左手には何も無い普通の魔弾を浮かべてみる。
んー。とりあえずぶつけてみる。
すると火炎弾は普通の魔弾に当たった瞬間そのまま普通の魔弾までも燃やし始めた!
ん?続いて同じことを火弾ですると今度は何も起きずに通り過ぎる。
なるほど!火弾は火力が文字通り高い!その代わりなにかに燃え移ることもない。
逆に火炎弾は火力は低いもののなにかに当たればそのままそのものまで火を引火させる性質を持つ!
そういう!?うおッ!!〔躱す〕!!
痛い!!いや痛くは無いのだけど!
私に魔弾を放ったユキ。おかげでダメージ食らった!
ついでに〔躱す〕スキルは自身に使っても勝手に弾幕を躱してくれたりはしないみたい。我が身を持って知れたよ…
「なんかいろいろ試すのはいいけど、私のことは忘れちゃダメだよ〜」
忘れてはなかったよ?ちょっと集中してただけで!
とりあえず、〔火〕、〔火炎〕違いはまたおいおい探すとして、今度は〔
自分に使っても勝手には躱してくれないのはわかった。あくまでそこはプレイヤースキルなのかな?補助はあるかもだけど全部自動で動いてくれる訳では無いみたい。まあ、当然か。
自動で躱すなら当たる寸前にさっきみたくスキル使えばずっと無傷でいられるもんね。それだと色々反則スキルになっちゃう。だとすると何に使うのだろう…
魔弾に?…まあやってみようか。何事もチャレンジだよ!
それじゃあ、ホイ。
うん。普通に飛んでったわね。変に曲がったりもしない。変化無しと…。あ、躱された。
今度はユキが弾幕を飛ばしてくる。相手の弾幕を躱して飛んでいくとか?ホイ。
今までと同じように飛んでく魔弾…。このままいけばユキが放った弾幕に当たっちゃう、その時!!
ヒョイとでも言うようにユキの弾幕を躱す魔弾。
「よし!…あ」
〔躱す〕は目論見通り。ユキの弾幕を避けるように軌道を不規則に曲げ、そのまま何も無い明後日の方角に飛んでいった。
しかし、面白いのは、その後。他の飛んできていた弾は躱すことはせず、そのまま
この結果を見るに。1回だけなら躱してくれるようになる…と。なかなか便利ではあるけど、ユキの弾幕自体を相殺しなくなるってことだから、私自身が弾幕を躱し忘れないようにしないとね。
「よっと」
「だいぶ慣れてきたね〜?初めてにしては上出来かな〜?」
「でも全然ユキのようにはいかないや。これからいろいろスキルゲットしていかないと」
とりあえず次の目標はスキル集めになるのかな?
「まあ、初めて1時間くらいのひよこちゃんに負けてたら優勝者 辞退するよ〜…」
ユキ余裕そうだね。最後に〔回す〕を試して見ようかな?魔弾を…。回す?いや違うな…。私の周りを回す?フラフープ的な?それでいこう。魔弾に〔回す〕を使うイメージでいっぱい出せば…
なんか私…。台風の目の中にいるような感じかな?ついでに私が動いても台風の目は動かないから出られないというね。そもそも自分の魔弾に当たり判定はあるのかな?
えい!って手を突っ込んで見たら当たり判定はあるっぽい、魔弾は消えていく。でもダメージは無い。一応出られそう。
あと自分の出した魔弾と弾幕となら当たり判定は無いのかな?消えたりせずに通り抜けてるね。
あれ?でもさっき〔火炎〕使った魔弾は、無属性魔弾を燃やしたよね?属性が違ったりすると干渉するのか。いや、〔火〕は通り抜けた。ん〜。これもまたおいおいかな?
とりあえず目の前の弾幕。台風よろしく回り続ける私の弾幕。ここに〔火炎〕の魔弾1個入れたら〜?
全部に一瞬で燃え移った!てっ私丸焼きになってるみたいじゃん!?ちょっ!止まって!!
シュー…
おぉ〜。自分で消せるみたいだね。んじゃ〔回す〕も消せる?解除!
いっせいに全方向に散らばる弾幕。できたわ。ただその後に再び〔回す〕ことはできないみたい。
スキルを消すのは
試しにひとつ魔弾を飛ばして〔回る〕を使う。
あ、まっすぐ飛んでくだけだ。途中でスキルを使うことはできないみたい。
次!次に気になったこと。〔回す〕の強弱はつけれるのかな?
再度同じように台風のようになる弾幕。〔回す〕をさっきより弱くするイメージに変えると…、だんだんと外側に離れながら回っていった。
なんか使えそう…
「ユキ〜!!試したいことできたんだけど〜」
私がいろいろ試している間、ユキは攻撃をやめてくれてたみたい。そう言うと、ユキはこちらを見ながらしっかりと
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます