002 ゲートスタート
*>>ナユカ視点
今日も何も無いまま私は一日を過ごす。部屋に窓はなく、最新式の少し可愛いよりの家具とお洋服用の収納スペースだけ。別に服もそこまでないしファッションとかもつついて来なかったから知識もない。
現代においてファッションや音楽、その他動画やゲームなんかは大切な娯楽の一つだ。もちろん、スポーツなんかも。
でも…、私にはそんな娯楽と言えるものはそこまでない。唯一の娯楽はいつもそばにいる親友とよく
世は
AIが発展しほとんどの仕事は全て自動で管理されている。私たちは仕事をする必要が無いのだ。
そして資源も無から有。とまでは言わないが
娯楽の話に戻ろうかな。
仕事がない人々は娯楽に
私は外へ出ることはほとんどない。あまり無理に出なくてもいいかな?と思ってる。
なぜ?
…あまり人と上手く接することが出来ないと思う。特に男の人には少し抵抗がある。だから私はこの家からも。外に出て何か遊びを見つけることなんて出来ずにいた。
ところがある日。そんな私に親友が差し出した腕輪。それが最近のファッションなのかな?とか思っていたのが
だがしかし、予想と違いこれはファッションなどではなく、とあるゲームのログイン装置らしい。これが?
「こんなもので、ほんとにゲームができるの?」
そう言って腕輪を見つめる私、
「そうそう、ほら、私のだって同じでしょ〜?」
と言って腕につけてある腕輪を見せてくれているのは私の親友、
「ふーん。どうやって起動させたらいいの?」
ゲーム…か。でもそろそろ家に
このままだとダメだと。そう思うから。
一応その腕輪をつけるまではいいのだが、そこからどうやってゲームを始めるのかが分からない。
ボタンらしきものもなければ、ホログラムプレートが出てくるわけでもなかった。
「ん〜?あぁ、頭の中で考えるだけでいいんだよ。あとはこの腕輪が
なるほど。
「いま念じちゃダメだよ〜?説明書にも書いてあるとおりベッドか何かに寝た状態で起動するの。じゃないと起動できないようになってるからね〜」
「ん?そうなの?なんで?」
「このゲームは現実世界に仮想の体を作ってそっちに意識を移すの。 だから立ったままの状態とかで万がいち起動しちゃうといきなり倒れることになるでしょ?意識を移しちゃうわけだからね〜」
私は今までこういうものに
「じゃあ早速」
そう言って私はベッドに移動、寝っ転がった状態で起動と念じる。ドキドキとワクワクが止まらない。未知なる世界に興奮しているのか。それとも恐怖か。
なんせ初めてのゲームなんだから。
そうしてすぐに意識が遠くなる。麻酔を打たれたらこんな感じなんだろーなって、つまらないことを考えながら私は意識を手放した。
こうして私はこのゲーム。「Reality barrage Gamers」通称「RBG」のゲーマー人生を歩むこととなった。
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