EC:157  原型複合




「いや〜、なんかすごい盛り上がってたね〜?」


「楽しかったよ?」


 現在私たちは闘技場から私達リリースの所有するギルドエリア内に向かって移動していた。


 私たちが組んだ同盟ギルドの「CSF」はもう既に闘技場周辺も自分たちのテリトリーにしちゃってたみたいだけど…


 闘技場周辺のセーフティエリア近辺は元々他のプレイヤーがお店を出していたりしていたので、そこら辺は頑張って調節してるみたい。確かにマスターのよく分からない飲食店(仮)もセーフティエリアとのちょうど境目だもんね。


 ちなみにその中心地。闘技場本体は「リリース」が所有権を持ってたりする。何故かって?

 元々、アキアカネさん所有の闘技場だからだよ。


 というか、各地にある他の闘技場も職業が「実況」の人が受け持ってるんだって。初めて知ったよ。え?てことは闘技場っていじりたい放題?


 アキアカネさんいわく、制限は有るだそうだ。それ一応弄れるってことじゃん…





 ということで、中央闘技場からその周りの土地は「CSF」がほとんどを所有しています!かなり広いよ。


 閑話休題!!



「私はまだなのに〜」


「ユキのプレミアムマッチを勝てるプレイヤーはいるのだろうか?」


 確か、負けてもそれなりに分析されてランキングが上がるらしいから…


 …運営も負けイベとして作ってね?これ。



「あ、オーブ」


「ん?あぁほんとだ。ナユカが見つけたからナユカ取りなよ〜」


「わーい!ありがとー!」


 私もそこそこオーブが集まってきたため、「リリース」のみんなで行動している時にオーブを見つけた場合は、そのオーブを見つけた人が取るようにしている。あとは譲り合いかな?



 私は〔飛行〕を使い。空中に浮かんでいるオーブを取得する。



《スキル・録音を獲得しました》



「おぉー、なんか使えるのかな?」


「何が来たの〜?」


「〔録音〕だって!」


 私は迷わずユキにゲットしたスキルを教える。

 普通、プレイヤー同士で自分のスキルを教えることはあまり良くないらしいんだけど…。まぁ、ユキだからね。


「〔録音〕はそのまんま、自分の声や音を録音できるスキルだね〜。よく交渉なんかで使われるよ〜」


「あ、そっちか」


 私は〔効果音〕と一緒に使う気満々だったよ。主に歌う時とか。



「ナユカはまだスキルが少ないからね〜。スキル集めをしに行かないと〜」


「私はもうこれで充分なんだけどなぁー」



「何言ってんの〜。革命が起きてからほとんどのプレイヤーが「原型」の技を使いだしてるんだからね〜?」


「初日のバトルでも結構みんな使ってたよね!軍曹とか」


「今後、あんなプレイヤーが増えるんだから〜。しっかりナユカも次のステップに行かないとダメだよ〜?」


「次のステップ?」


 あれ?そんなのあったっけ?



「それぞれの「原型」。特に〔電力〕や〔妖力〕との組み合わせね〜…。〔電力〕なんてたぶん…。EPゼロなんじゃないの〜?」



「うっ!」



「図星か…」


 確かにEPゼロ。WPもほとんど使ったことがない。でも私、仕方ないんだと思うんだ!

 だってあれよあれよという間にアイドルになっちゃったんだよ?ユキのせいで!!


「とりあえず、憑依ひょうい先を決めないとね〜」


「憑依…先?何それ」


 知らないワードが出たぞ?



「〔妖力〕は憑依先を持ってないと真価を発揮しないスキルなんだよ〜。私の場合は「白雪姫」と「雪女」ね〜」


「あ、なるほど」



 〔妖力〕は周りが自分に対してのイメージと憑依先のイメージが重なれば重なるほどスキルの威力が強力になるんだっけ…。確かにイメージするものを決めないと効果は薄いだろうね。


ーーーー


スキル:妖力


カテゴリー:原型

ランク:白

概要:WPを認識できるようになる。WPはイメージしたモデルとプレイヤーのイメージが合致するほど、見てる人が多いほど1WP分の効果が上昇する。物体にWPを使うと変化を促す。


ーーーー


「私のイメージ先は…。なんかある?」


「私に聞かれてもね〜…。なんかロールプレイしてみたら?」


「アイドルやってる時点でロールプレイしてるようなものなんだけど?」


「確かに」



 納得するんかい!?それだとユキもアイドルロールしてることになるからな?



「アイドルロール…。これもしかして既にナユカはイメージ先があるかもしれないよ〜?」


「はい?」


 ユキがまたなんか考えながら私の方に視線を向けてくる。変なこと考えてないだろうな?



「ナユカという存在自体が既にイメージ先として反映できるのでは?つまりナユカは「伝承や伝説、或は神様みたいな知名度」!」


「バカにしてる?」


 なんか人のことを生ける伝説みたいな言い方してきたぞ?私は伝説でもなんでもないからな?むしろユキの方がその素質があると思うけど?


「まぁ、これは後で試してみようか〜」


「逃げたな…」


「そ、それよりも今度は〔電力〕だよ〜。これに関してはエネルギータンクをどこかで探して補充するだけでいいんだからね〜?」


 少し目を逸らし無理やり笑顔を作るユキ。う、可愛い。…まぁ、許してあげよう。



「そもそもEPってどうやって使うの?」


 ひとまずそのユキが言ったEPについて知ろう。

 私が使おうとしても、うんともすんとも言わないんだよね。いや、EPゲージが空っぽだからかもしれないけどさ。



「ミカみたいに〜、何か機械の武器や武装をナユカも使えるようになるよ〜?」


「和装に機械…。合わなくない?」


「…。そこは何とかミカと考えて作るよ〜」


 なんか間があった気がするけど?また変なの作る気じゃないよね?

 これは後でミカちゃんにしっかりなのを作ってねって言っとかないといけないかな。









ステータス



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



名前 ナユカ


職業「アイドル」

所持金 199 958 300G

ギルド「力の解放」

ランキング:85 003 408 597位

ランク:R


HP

0├───────────┨


MP

0├───────────┨


SP

0 ├───────────┨


GP

0 ├───────────┨✕


EP

A ┠───────────┤可能出力100V


WP

0┠───────────┤10 〇


CP

-5├─────╂─────┤5


称号「回避の極意」「覇者」「半公式プレイヤー」




《スキル》


『パッシブ』


「原型」

魔力 気力 霊力 電力 妖力 魅力 


「強化系」

体力強化 魔力強化 職業強化


「生活系」

食べる 家事 計量


「感覚系」

暗視


『アクティブ』


「属性系」

火 光 風 水 土


「変化系」

火炎 爆発


「鑑定系」

植物鑑定 鉱石鑑定 物品鑑定


「色彩系」

赤 青 緑 紫


「動作系」躱す 回す 伸ばす 直角 止める 減速 連動 集合 舞う 帰還 条件 打ち上げ 曲げる 振りまく 追尾 緩急


「設置系」

魔法陣 設置


「音響系」

歌唱 効果音 録音


「表示系」

地図 表示 隠蔽 掲載


「部位系」

足 手


「命名系」

技名 合技


「技術系」

短剣術 剣術 槍術 弓術


「造形系」

星 針 魚 桜 獅子


「体術系」

叩く スーパーアクセル 蹴る


「防御系」

防護 受け身


「装備系」

装備


「生産系」

鍛治 裁縫 調理


「飛行系」

ジャンプ 飛行 フライ


「状況系」

逆境 鼓舞


「行動系」

拍手 笑顔 投擲 与える 微笑 ポーズ


「?」

念話 アイドル





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【煌星流姫「ペンタゴンスター」】


【舞戦扇武「ダンスフィンブレード」】


【昇華星林「トゥインクリング ナイトフラワー」】


【赤眼発動「ワールドビュー」】


【君と咲かせよう】


【弾幕響鳴「スピリチュアルビューティ」】


【月降翔姫「バンブーロケット」】


【一閃流星「アクセルスター」】





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る