V1.44  無自覚




 んー?んーー…。ん!?んーー…。




 やっぱりそんな集中力とか上がってるって言われてもねー。自分が能力を使ったとして、それを実感出来ないのはなんとも言えない。



「余りゲーム内で目の色変えないでよ〜?」


 そんな私が、何となくで発動させてみたりしているとユキが私をとがめた。


 いや、確かに。他の人に知られないようにとは言われたけどさ。気になるもんは気になるじゃん。


 というわけで、それを実感するためにこうしてRBGの世界で私はユキと一緒にカスタムバトルをしに来たのである。




 あの後、私たちはある程度の方針が固まったことで今後より連携を強め、きたる戦いに備えて準備を進めるらしい。

 私は…。何も出来ないらしい…



「ルールはとりあえず。初めにその「能力」のスイッチになってる【赤眼発動「ワールドビュー」】を使ってみてよ〜。で、後半から私が指示飛ばしたら「能力」使用禁止で〜、たぶんそれで実感出来ると思うよ〜」



 ひとまずそのことは置いといて。ユキがこう言っておりますので早速やっていこうと思います。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ユキVSナユカ


ランキング

(以下略)


ルール設定 カスタムバトル


ランク変動なし 闘技場入場制限:入場禁止

制限時間なし、制限距離なし。


 HP全損なし。即時回復。勝利条件なし。敗北条件なし。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 

「さぁ!ナユカ〜、【私と一緒に踊りましょう】?」


「ユキの弾幕。私の弾幕。ふたつの「花」を【君と咲かせよう】!!」



「準備はいい〜?ナユカ」


「いいよ!」






「じゃ〜、初めっ!!」



 2人ともがその初めの合図で上空に飛び上がる。ユキは〔飛翔〕。私は〔ジャンプ〕で上空目掛けて飛まっすぐとにかく高度を高めていく。


「早速使って行くよ?【赤眼発動「ワールドビュー」】」


 そう言って私は技を発動させる。たぶんこれで発動してるんだよね?自身の目がどうなってるのか現状見るすべが無いのでどうしようもない。


「【雪の精霊?妖精?小人は32の槌を打つ】」



 と、考え事をしている暇もなさそうだ。なんか私の知らない技使ってる!!



 ユキの周りにはユキを中心に小さな雪だるまが…。なにあれ可愛いっ!!後でよく見せてね!



 と、そんなどうでもいいことを考えていると、その雪だるまちゃん達がいっせいに私目掛けて飛んできた。それはさながらミサイルのように…

 なんですとっ!?



 なんか可愛い声を上げながら私を〔追尾〕してくる雪だるまミサイル。

 〔ジャンプ〕で回避するもぬるりと曲がって私を追いかけてくる。すごい!

 とりあえずそんな可愛い雪だるまミサイルに苦肉の策として弾幕をばらまく。くっ!できることなら倒したくない雪だるまちゃん!くそっ!なんてメンタルアタックだ!

 そんな隙にユキは私よりも上を取った。上を取られたくないのに!


 ある程度雪だるまミサイルを弾幕で撃墜げきついできたのだが何発かは未だ健在である。

 それを躱しながらも私はユキを追って上昇するが…



「【凍える世界こごえるココロ】!」


 ユキが先に技を発動させてしまった。


 発動したら仕方が無いので諦めて上昇を辞める。今度は急降下しながら弾幕を放ち、放った弾幕には[〔追尾〕〔集合〕〔振りまく〕]をかけておく。


 ユキ目掛けて飛んでいく弾幕はユキを〔追尾〕しながら飛んでいく。ユキも弾幕で面を張るが、そこで私はすかさず〔集合〕。私が放った弾幕はある1点に集まり、迎撃されるのを最小限にとどめた。


 喰らえ!


 それを見ながら、私を追いかける体制に入っていたユキは横に回避。と、同時に私は〔振りまく〕を発動。集合地点から一気に広がる弾幕だが、それもユキは予測していたのか。驚く素振りもなくあっけなくかわしていた。



 〘追尾〙。



 と、ここでユキが回避した弾幕に追加で〘追尾〙を〔霊力〕で付与する。途端に今度はまたユキを追いかけて行く弾幕だが、今度はユキを取り囲むように散らばっていた弾幕がユキを〘追尾〙しているので、回避はなかなか困難だろう。



「さすが〜、でも〜。こうしちゃえばいいね〜」



 そう言いながら、今度は急降下を開始したユキ。囲まれる前にその中心点から脱出したユキは適当に上に目掛けて弾幕を放つ。

 追尾してくる弾幕は下に向かったユキを追いかけるため。必然的にユキの上に集中している。それをユキは難なく迎撃して見せた。


 ぐぬぬ…



 そのまま急降下してくるユキだが、氷の弾幕を私に飛ばしてくる。ぐ、余裕の表情を何とかして崩したい。


「【昇華星林「トゥインクリング ナイトフラワー」】!」



 そんなユキに対抗して私も技を発動。色とりどりの花火が打ち上げられる。


 辺り一面にきらめくナイトフラワーだがそんな私に突如状態異常のアイコンが…



「くっ!」



 途端に体が動かしにくくなる。


 状態異常:凍傷


 何とか〔ジャンプ〕でユキの弾幕を回避しながらも、自分で〔火〕の弾幕を自身の周囲にばらまいた。

 周りの温度が上がり少しだけ動きやすくなる。凍傷のアイコンは消えてないけど…


 ユキは私の弾幕を回避、扇子や仕込み投げナイフで防御しながら近づいてきていた。

 ユキを見ながら上から来る弾幕を回避し打ち返す。



「それそれ〜、それだよ〜。普通の人はそんなに易々と回避出来ないからね〜?」


「ユキだって私の弾幕躱してるじゃん!!」



「私はノーカンよ〜。それでも何回か被弾はしてるんだからね〜?今の弾幕を無傷で回避するとか普通無理だがら」


「ぶー…」


 そう言いながら今度は攻撃をやめて舞台の上に着地した。あれ?もうおしまい?


「今度は能力使用なしだよ〜?」



「はーい」

 


 否、これから第2ラウンドが始まるみたい。








ステータス



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



名前 ナユカ


職業「アイドル」

所持金 199 908 300G

ギルド「力の解放」

ランキング:85 003 408 123位

ランク:R


HP

0├───────────┨


MP

0├───────╂───┤


SP

0 ├───────────┨


GP

0 ├───────╂───┤✕


EP

A ┠───────────┤可能出力100V


WP

0┠───────────┤10 〇


CP

-5├─────╂─────┤5


称号「回避の極意」「覇者」「半公式プレイヤー」




《スキル》


『パッシブ』


「原型」

魔力 気力 霊力 電力 妖力 魅力 


「強化系」

体力強化 魔力強化 職業強化


「生活系」

食べる 家事 計量


「感覚系」

暗視


『アクティブ』


「属性系」

火 光 風 水 土


「変化系」

火炎 爆発


「鑑定系」

植物鑑定 鉱石鑑定 物品鑑定


「色彩系」

赤 青 緑 紫


「動作系」躱す 回す 伸ばす 直角 止める 減速 連動 集合 舞う 帰還 条件 打ち上げ 曲げる 振りまく 追尾 緩急


「設置系」

魔法陣 設置


「音響系」

歌唱 効果音


「表示系」

地図 表示 隠蔽 掲載


「部位系」

足 手


「命名系」

技名 合技


「技術系」

短剣術 剣術 槍術 弓術


「造形系」

星 針 魚 桜 獅子


「体術系」

叩く スーパーアクセル 蹴る


「防御系」

防護 受け身


「装備系」

装備


「生産系」

鍛治 裁縫 調理


「飛行系」

ジャンプ 飛行 フライ


「状況系」

逆境 鼓舞


「行動系」

拍手 笑顔 投擲 与える 微笑 ポーズ


「?」

念話 アイドル





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【煌星流姫「ペンタゴンスター」】


【舞戦扇武「ダンスフィンブレード」】


【昇華星林「トゥインクリング ナイトフラワー」】


【赤眼発動「ワールドビュー」】


【君と咲かせよう】


【弾幕響鳴「スピリチュアルビューティ」】


【月降翔姫「バンブーロケット」】




状態:凍傷→解除

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