V1.03 大規模戦闘システム
「うわ!多い!」
この量からひとまずこのノアという宇宙船を守らなくてはならない。かなり大群で押し寄せてきている。
「ナユカはまだMPあんまり使っちゃダメだよ〜?せめてビュアが来てからね〜」
「ラジャー!」
確かに、私の場合単騎だと〔魅力〕の効果があまり発揮されない。その点まだRBG初心者なのも相まって普通のプレイヤーよりスキルが充実していない私は不利になるからね。
〔魅力〕の弱点ってそこだ。誰かに見てもらわないと「力」にはならない。独りだと効果が薄い。
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スキル:
カテゴリー:原型
ランク:白
概要:CP《チャームポイント》を認識できるようになります。CPの数値が高いほど
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「それにしても…。この数は私の体力がもつかな〜?前のイベントとは違うしね〜」
「ユキ!頑張ってね!」
「うん。私は負けないよ〜」
ユキはそのままモンスターの大軍に突っ込んでいく。
「私だって…。戦うけどね」
そうして私は走る。モンスターは大量にいるし、全方位から接近してきている。この宇宙船を守るなら、私が反対側で少しでも足止めしておいた方がいいはず…
私はユキとは反対側へ向かい
そうしてモンスターの大軍に突っ込んでいく!
一体づつでも確実に、急所を!
グギャーー!!
ここら辺にいるモンスターは、ほとんどゴブリンと言われる小型の人型。急所は…。首と心臓なら確実だね…
まず一体、そのまま直進してゴブリンの
グギャーー…
うん!やっぱり首だと一撃だね!よし!
さらに、その後ろから来るゴブリンは剣を持ち上段から私目掛けて剣を振り下ろす。
〔蹴り〕で合わせて、剣の横っ腹をそのまま蹴り飛ばし。横から回り込んできたゴブリンにぶつけて巻き込みさらにもう一体吹き飛ばす。
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今度は反対側にいたゴブリンの横殴りの棍棒をしゃがんで回避。その後すぐに下から扇子で切り上げ、次に首に扇子を振るう。
後ろに回り込もうとしているやつは、投げナイフを心臓目掛けて飛ばしそのままやっつける。今度はゴブリンじゃなくて上空からカラスのような鳥が鋭い
その勢いのまま一旦姿勢を落とし、私に向けて振るわれた横なぎの剣。それを回避。
さらに追い討ちと挟み込むように来たゴブリンを後ろ〔蹴り〕と〔防衛〕で片方は扇子で、もう片方は片手でガードしてその後に扇子で切り刻む。
うん。結構とんでもないスプラッターなことしてるけど、RBG流血表現なしだからやりやすい。
こうして着実にゴブリンの数を減らしていく…。がまだまだ沢山いるモンスターの大軍は、どんどん船を追い詰めるように進軍してきていた。
「多い!!」
私が1人
〖プレイヤー:ミカにより大規模戦闘システムが作動されました。これより指定スキル保持者へのシステムを作動させます〗
「おう?」
唐突のワールドメッセージに少し困惑。ミカちゃんがなにかした感じ?
《全プレイヤー〔地図〕接続。プレイヤーの位置を〔表示〕。〔念話〕の接続》
え?なになになに!?これ?なんか色々出てきたー!!危なッ!
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スキル:地図
カテゴリー:表示系
ランク:白
発動:アクティブ
概要:視界上に現在地から半径1m以内の周辺地理情報を表示する。表示される地図は見下ろし地図で現在地のみわかる。
スキル:表示
カテゴリー:表示系
ランク:白
発動:アクティブ
概要:様々な表示物を自分好みにカスタマイズ出来る。また、スキルと併用することで表示できるものが増える。
カスタマイズ可能表示物
・ステータス
・ユーザーインターフェイス
・システムコンソール
・その他スキル併用
ーーーー
グギャーーーー!
自分の視界に出現した地図やら何やらを見ていると、横から湧いてきたゴブリンに攻撃をされる。ぬ?これ地図と…。
あ、連動してるのか!
唐突に出てきた〔地図〕に表記されている赤点がひとつ青の点に接近する。この角度だと…。
「うりゃ!!」
扇子をその方角へ振ると、確かな手応えとゴブリンの悲鳴が。
ぉぉー便利!なんだか分からないけどグッジョブミカちゃん!!
『ナユカ…!聞こえる!!』
そんな時私に念話でユキが話しかけてきた。
*>>ミカ第三者視点
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ユキ: 全員中央闘技場南の博物館近くに集合!
ここにNo.2ノアがあり現在敵影多数。ビュアに限ってはナユカのために急ぎで〜!
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ミカ: すまん!少し遅れる。ただきっと役に立つはずだぜ!
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ユキ: 了解〜
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「よっと!これでまぁ、少しは時間ができたな…」
時は少し
〖プレイヤー:ナユカ により情報が開示されます〗
「ん?向こうでもなんかやってるな?」
ミカの前には、ゴテゴテした大きなに機械が
というのもセーフティエリアクエストを受け、闘技場周辺のセーフティーエリアに避難したミカ。
まずはユキ達と合流しようと、メールを送ろうとしていた。
しかし、セーフティーエリアに入ってすぐに、ミカ自身の体からなぜかEPがごっそりと抜き取られたのだ。
不思議に思ったミカは、抜き取られた感覚のした方へ進む。
しばらくしてある屋内にたどり着き、入ってみれば…
と、今の状態になったのである。そして機械大好きなミカが、面白そう!と、この機械を
早速とばかりに、ここに来た原因でもある〔電力〕を流した時にそれは起動したのだ。
『大規模戦闘システム起動プロセス完了まで:必要EP5万W(ワット)』
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ミカ
HP
0├────────────┨
EP
A├────────╂───┤ 可能出力200V
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スキル:電力
カテゴリー:原型
ランク:白
概要:EPを認識できるようになります。EPを使い、物理エネルギー攻撃が可能です。物理的なギミックなどの起動が可能になります。EPは自然回復しません。
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「うわ…。かなり持ってくつもりじゃん。貯めるのめんどくさいんだぞォ…」
EP
A├────╂───────┤
『大規模戦闘システム起動』
「いっぱいあげたんだッ!役に立ってくれよな!」
EPをそのなんだかよく分からない機械に注ぐ。他の原型と違い自然回復しないEPは割と貯めるのはめんどくさいのだが、そんなことよりも好奇心の方が上だったようだ。
〖プレイヤー:ミカにより大規模戦闘システムが作動されました。これより指定スキル保持者へのシステムを作動させます〗
「うわお…。視界に地図が出てきたな…。ッてこれ敵や味方の情報共有ができるのか!!しかも対応全プレイヤーと念話可能…。いいねーッ!面白くなってきたー!!」
そしてミカはいろんなシステムを弄り始めた。それはもう満面の笑みである。
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ワット W
アンペア=━━━━━━━━━
A ボルト V
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