継承編 第1話 第7の女神
「さて、こちらはこちらでことを済ませるか。」
有間を見送ったエクスバースは次の目的に手を懸けた。
「次の目的は何?」
エクステラは落ち着いた表情で聞き返す。
「今、オリジナルがこちらの世界に来ても虚無の力に侵されている。それでは近いうちに消滅してしまう。だから、今の虚無の女神に力の権利をオリジナルに渡してもらう。そうすることによって消滅することはなくなる。」
「なら私が行ってくるよ。」
エクステラは静かに答える。
「元からそのつもりだ。」
そう言いエクスバースは不気味な笑みを浮かべた。
エクステラは古い教会跡に来ていた。
「こんなところにいるのかなぁ…。」
「誰だ?」
建物の影から白いローブを着た女性が現れた。
「あなたが虚無の女神ね。」
「そうだとも。だが、それがどうした?」
「あなたの力が借りたいの。」
「力…か。だが、この力は容易に他人には渡せはしない。この力はそれ一つで全てを変えるもの。こんなものが悪意のある者にでも渡ったら…」
「分かってるよ。だからこそ、私はあなたにある力を見せてあげる。」
しばらく経った後、彼女は私に賛同してくれた。
「しかし、それが本当ならこちらは騙されていたということか。」
「ううん、貴方みたいな人が持っている分には全然大丈夫。むしろ感謝してるよ。」
「我々も一緒に向かうよ。その運命の場所へ…」
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