第2話君はもう洋ナシだ!1
とある街で、とある洋ナシが歩いていた。
「はあ…。」
一瞬誰もが目を疑うだろう。疲れているのかと目を擦るだろう。食べ物が歩いているのだ。
夢だろうと思って頬をつねるだろう。それほど信じられない光景だった。だが、ちゃんと痛いはずだ。
何故なら、これは、現実なのだから。
「どうやって解くんだよ…。この呪い…。」
そう。この洋ナシは、もともとは人間。呪いで洋ナシになった。
だが、そんな事は、パーティーメンバー以外知らない。何故なら、魔王に殺されたことになっているのだから。
「プククッ!」
「面白かったよねえ!」
「今頃食べられてんじゃねーの?」
パーティーメンバーは、爆笑していた。
それと同時に、狂喜していた。
彼らは皆、リーダーのソラストのことが嫌いだった。
何故なら、彼はパーティーメンバーに面倒くさいことをさせるからだ。
報酬の釣り合わない貧しい村を助けたりだとか、報酬なしで人助けをしたりだとか。
これは、助けられる方からしたら有り難いことなのだが…。
「自分さえ良ければいい」という考えのパーティーメンバーには、受け入れられない考えだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます