5ー4
K「あっ!もう1つ言ってもいいですか?思い出深い出来事!」
P「はい。どうぞ」
K「デビュー1年目の夏頃だったんですけど、NHKから密着番組の制作のお話いただいたって、マネージャーさんに言われて、“Realの?”って聞いたら、“Realのkeigoの!!”って!オレ??
ってびっくりしましたね」
P「その番組 観ました!すごく覚えてますよ。
ひたすらkeigoさん曲を作ってるやつでしたよね!」
K「あはははは~!そうそう!ひたすらね~!
最初、俺の日常生活が撮りたいってことだったんで、出かけたりしたかったんだけど、ちょうどその時、アルバムの楽曲の締切が近くって、あと4曲作らなきゃ!って時で、その日仕事はオフの日だったけど、1日こもって曲作りしちゃうので、別の日じゃ駄目ですか?って聞いたら、絶対その日とか言われてさ~、ほんと1日こもってますけど、って言ったら、それでいいって。
超つまらない密着番組にしちゃった」
S「あれって、結局、桂吾が実際本当に作ってるのかを検証したかったんだろ?」
K「えっ?そうなの?」
S「は?今ごろ?みんなでそう言ってたじゃん!あ、桂吾いなかったか。
デビューしたばかりの頃、曲作りについてお聞かせ下さいって、みんな僕に聞くんですよ。
たぶん、ギターが作ってるって情報しか知らなくて、俺と桂吾を見た時に、勝手に俺だと思って聞いてくんの。
作ってんの、こっちですよ!って言うと、みんな驚いてて」
K「えっ?こっち? ってな!!あはははは~!
よく言われたな~!!」
S「で、あのNHKの番組のあと、全く聞かれなくなった。NHKさんは、最初から、桂吾のプライベートを撮りたかったんじゃなくて、曲作ってるところを撮りたかったんだろ!視聴率すげー良かったって聞いたし」
K「そうなの~?俺、マジで、歴史に残るつまらない番組にしちゃったって思ってたんだけど~」
P「あの番組は、keigoさんが寝る間を惜しんで真剣に曲を作っていて、好感度もメチャ上がりだったと思いますね!」
K「へ~~!!8年経って初めて知ったって感じ!今ごろだけど、NHKさんありがとうございます!!って感じだな」
P「それでは、今後の予定を教えて下さい」
S「はい。来年は10周年の記念のライブツアーで、35か所廻る予定です。僕らの地元の長野では、初めて2デイズやらせてもらうので、昔から地元で応援していただいたファンの方たちに大勢きていただきたいなと思います。
新曲も来年は3曲出すことが決まっていますし、それを入れたアルバムも出しますのでよろしくお願いします」
K「俺は、どんどん曲を書いてかないとなって感じ。マジで時間が足りないんだよな~。
まだ、先になりますが、再来年公開の映画の主題歌、挿入歌のお話も頂いてるので、それも並行してやってかないとって感じです」
P「ありがとうございます。
ロックバンドRealから、shunさんとkeigoさんでした。
お二人ありがとうございました」
S、K「ありがとうございました」
P「それでは、最後にkeigoさん曲紹介をお願いします」
K「はい。お聴きください。
Realで、不確定な未来に希望はあるのか
ありがとうございました!」
「はい!OKです!!」
「ありがとうございました!」
「ありがとうございました!」
「今頃だけど、keigoさん私のこと覚えてました~?」
キスするのか?ってくらい顔を近づけて言われた。
「もちろん覚えてますよ!宮野さん、超お久しぶりですよね!デビューしたての頃だから、もう9年前になっちゃうのかな。全然お変わりなくお綺麗で!」
俺は笑って答えた。
「嘘ばっかり!1回も連絡くれないし、ゲストにオファーしても必ずU-yaさん来るし!完全に避けてたでしょ~!」
「そんな訳ないじゃないですか。俺が断ってる訳じゃないし!スケジュール管理は事務所だから、俺、呼ばれないな~って寂しかったですよ」
「またまた~」
「桂吾、俺 先に車 行ってんな!」
「おっ!」
「shunさんお疲れさまでした~」
「お疲れ様でした。ありがとうございました」
挨拶すると、瞬はブースを出て行った。
瞬、なんか怒ってる?って感じだったから、早く俺も切り上げなきゃなと思った。
「今日は、久しぶりにお話できて嬉しかった~!私、絶対売れるなって9年前に思って、その通りだったわ~! Real!!」
「マジで?宮野さん、また呼んで下さい」
「プライベートで会いたいんだけど」
耳打ちするように小声で言った。
「あはは!すみません。俺、仕事関係の人とは遊ばないから」
「ふ~ん意外ね~。でも、狭い業界だから、噂ってすぐに広まるけど、あなたが女遊びしてるって話 聞かないもんね!」
「でしょ!でしょ!マジで忙し過ぎて遊べないの!だから、宮野さんまたゲストにリクエストしてね!!」
「了解」
「じゃ、お疲れ様でした~!」
「お疲れ様でした!」
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