5ー2
今日は、久しぶりに瞬と一緒にラジオの収録の仕事が入っていた。
ってゆうか、俺 ラジオ番組のゲストに呼ばれるの超 久しぶりじゃね?
やたらと、大輝と悠弥がラジオ局へ行っていた気がするな。
その間に、おまえらは曲作ってろ!って、瞬と龍聖と3人でスタジオにこもってることが多かった。
パーソナリティのおねえさんに見覚えがあった。
確か、デビューしたばかりの時にこの人の番組に出させてもらったっけ。
この人、まだやってたんだ、立派だな。
よろしくお願いします。と、スタッフさん達に挨拶して、ブースに入った。
P「本日のゲストは、来年デビュー10年目と言う記念イヤーを迎えます。人気ロックバンド Realから、shunさんとkeigoさんに来ていただきました」
S「Real ピアノとギター担当のshunです」
K「Real ギターのkeigoです。よろしくお願いします」
P「まずは、少し早いですが、デビュー10年目おめでとうございます」
S、K「ありがとうございます」
P「Realにとって、この10年はどんな10年でしたか?shunさん」
S「そうですね、あっという間と言うと、ありきたりですが、Realの名前を知っていただいて、Realの曲を聴いていただけるように、がむしゃらに走ってきたなと言った感じです」
P「keigoさん、どうですか?」
K「マジで、忙しい毎日でしたね。Realとしての活動だけでも手一杯のところへ、最近は個人での活動も増えて、マジで時間が足りねー!って感じです」
P「リスナーからお二人への質問で、一番多かったのが、ギターとピアノは、曲によって分担されてますが、どのように決めているのですか?ということですが」
K「ジャンケンです!」
S「バカ!!真面目に答えろよ!!」
K「あはは!じゃ、瞬 説明して」
S「基本、どっちがやったっていいんですよ。
ピアノなしでギターだけの曲だとしたら、1パート2パートで分けますし。
桂吾が曲を作って、まず最初に僕に見せてくれるんですけど、ピアノで弾いてみて、すごく気持ちいいキレイなメロディーだったりすると、これ俺にやらせて!って桂吾に言いますね。桂吾も、作った時点で思い入れがあるやつは、これメインでやりたいんだけどって言うので、そんな感じで決めています」
K「でも、それって結局テキトーってゆうか、レコーディングと、一曲だけをテレビやスタジオでやる時用って感じで、ライブではまた全然違った編成でやってますからね。曲の繋がりってゆうか、セットリストによっては、瞬がピアノを弾いて終わって、次の曲が俺がピアノを弾く曲だったとしても、そのまま瞬が弾くみたいな構成はよくあるので。
曲の途中で交代することもあるし。その辺は、臨機応変です」
S「どの曲も、お互いのパート両方できる感じにはなってます」
P「スタイル的には、正反対のように見えますが、同じ楽器を担当する者同士で、お互いをどう思っていますか?」
S「桂吾は、見た感じこんなんで、チャラく見えますが、本当に才能豊かで、人間的に深みのある男です。
言われたことを瞬時に理解して、飲み込みも早いし、天才肌でありながら、努力も惜しまない人です。
喋る言葉は、照れ隠しもあって、ふざけてますけど、桂吾の誠実さは、作る詞やメロディーに表れていると思います。
なので、俺は、桂吾のこと好きですよ。初めて言ったけど。あはは」
K「瞬ずりーな!!こんなん先に言われたら、俺もめちゃ誉めなきゃじゃん!!
瞬は、マジで頭良くて賢い秀才くんですよ。サラッとした爽やか系に見えて、音楽に対して熱いものを持ってて、ものすごくストイックな男です。
自分に厳しいけど、人にも厳しい。俺を怒ったり注意したり、たまに誉めてくれたりする人です。
曲のことだけじゃなくて、バンドのこととか、全体を見て、先の先のまでよんで行動する人で、瞬のことを俺はすごく信頼してます。
このくらい誉めればいい?」
S「2人が同じパートをやることで、いろんなアレンジが出来るし、2人でアイデアを出し合って出来るので、とてもいいと思っています」
P「言い争いにはならないですか?」
K「基本、瞬の意見に合わせます。だいたい瞬が正しいんで」
P「犬猿の仲なのでは?という噂もありますが、お2人を見ていて、仲良しだなと思いました」
K「あはははは!仲良しですよ!!
犬猿の仲だと思って、お互いをどう思ってますか?って遠回しに聞いてくれたの?あはは!
ありがとうございます。
高校からずっと一緒にいるんでね!仲良いですよ。ってゆうか、うちのバンド仲良しグループですよ!!」
S「まぁ、アイドルグループではないので、仲良しです!って、アピールする必要はないんでね。
言いたいこと言い合って、ぶつかり合ったりもしながらやってますね!高校の軽音部のノリのままですよ。結成19年ですけど」
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