第5話 スキル習得と初めての魔法

翌日、俺は昨日決めたこれからの方針を具体化していた。




『まだ幼く体を十分に動かせない今、俺にできることはこの世界の知識を深めること、MP上限を増やすこと、魔法の知識を増やしつつ熟練度を上げることくらいだろう。』




朝はこの世界についての知識を深め、昼は魔法の知識を増やしつつ熟練度を上げ、夜はMPを枯渇させMP上限を増やすという予定を立てた。




また、スキルに関して習得する際にSPを消費するのかそれとも習得条件を達成するのかを悩み、結果習得条件が簡単なものは達成し、困難なものはSPを消費することにした。




では、俺が思考に思考を重ねて習得したスキルを紹介しよう。




『ステータス』




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ステータス


HP 30/30 MP 50/50 TP 50/50 SP 1470


スキル


火属性魔法Fーファイヤー 水属性魔法Fーウォーター 風属性魔法Fーウインド 



土属性魔法Fーアース 光属性魔法Fーライト 闇属性魔法Fーダーク



無属性魔法Fー魔力探知 生活魔法Fークリーン デバフ耐性S 



危険察知S MP回復速度上昇 無詠唱 


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俺はすべてのスキルにSPを消費して習得した。




『本来ならば可能な限り習得条件を達成してスキルを得てSPをもっと節約したかった…』




そう思っている。


もともと1500は残す予定だったのだ。




しかし、基本属性7個と生活魔法のFランクの習得条件は「魔導書を理解すること」で、称号異世界転生者のおかげで理解できたかもしれないが、魔導書を入手できないと考え諦めた。




状態異常耐性Fは「すべての状態異常を30回ずつ受けること」だった。




『…なにそれ拷問かよ。』




そう思い、真っ先に諦めた。




危険察知Fは「危険な状況に30回遭遇すること」だった。




『いくつ命があっても足りねぇよ…』




そう思い、これも早々に諦めた。




『…まあ後悔してもSPは戻ってこないから前向くか。』




そう考えることにした。




残りの基本属性6個と生活魔法のFランクを習得し、それによってそれぞれの属性の魔法を覚えた。(SP5000→4960 SP-40)


基本属性6個は魔法熟練度上げのために習得。


生活魔法はお漏らしをして汚れるのが不快だったため習得。


自我が17歳なので精神に来るものがあったのだ…深く聞かないでくれ…




状態異常体制S と危険察知S はLv上げができず、その上助かる方法がまだ手元にない。


そのため、すぐに死んでしまわないようにしたいと考えSランクまで習得。


(SP4960→2970 SP-1990)




MP回復速度上昇と無詠唱は便利でかつ魔法の熟練度上げの際に効率が良くなると考え習得。(SP2970→1470 SP-1500)


ちなみにSPはMP回復速度上昇で500、無詠唱で1000消費した。




残りのSP1470は成長してから習得する予定である武術のためにとっておく。




今は昼なので早速魔法の熟練度上げをすることにした。


俺は初めての魔法で少し緊張していた。




『ファイヤー』




無詠唱のスキルを使い、心の中で唱えた。


すると、なんと手を向けた先にマッチの火ほどの小さな炎が顕現したのだ。




『俺は異世界に転生したんだなぁ…』




改めてそう感じた。


とても気分が上がり、続いて




『ウォーター ウインド アース ライト ダーク 魔力探知 クリーン』




と唱えた。


すると、手を向けた先から水が出て、そよ風が出て、土が出て、一部分が光り、一部分が暗くなり、家族の魔力とその場所がわかり、水と土で汚れた俺の体がきれいになったではないか。


しかし、突然軽い貧血のような症状に襲われた。




『ステータス』




と唱え、確認した。




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ステータス


HP 30/30 MP 10/50 TP 50/50 


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これはMPが少なくなった時の症状だったようだ。




MP回復速度上昇のスキルが発動しているようで、本来ならばMP1を回復するのに1分かかるそうなのだが、俺の場合は30秒で回復するようだ。




大体のスキルとMPが少ない時の症状を体験することができた。




『とりあえず俺のステータスは明らかに異常になったから偽装スキルで偽っとくか。』




そう思い、俺はステータスを偽装した。


偽装したステータスは以下のとおりである。




名前 ダグラス=アイザック 種族 人族 性別 男 Lv.1 EXP 10


装備


パジャマ 



ステータス


HP 30/30 MP 50/50 TP 50/50



スキル


なし



ユニークスキル


鑑定




称号


なし




俺は意識すれば本来のステータスも見られるようだ。


MPはすでに回復して満タンになっていたが、疲れたのでひと眠りしてから立てた予定をこなそうと思い、眠りについた。

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