異世界転生録~死と隣り合わせのこの世界で死なないため、力を付けます!!~
島津穂高
第1話 死
「異世界転生したいなぁ…」
それが俺赤橋達哉の口癖だった。
中学3年生のとき、何かにとりつかれたかのように必死に勉強をして進学校に入学した。
しかし、高校入学後一気に勉強をする気がなくなり、何とか2年生に進級できたのはいいがその後単位を落として中退した。
趣味を探そうといろいろなものに手を出した。
しかし、飽き性の俺はすぐに関心を失い冷めてしまった。
唯一残ったのはアニメ、ゲーム、漫画だった。
そして訪れたのは寝ても覚めてもこの3つを繰り返す毎日。
最初はこの生活を満喫していたように思える。
だが、日を重ねるごとにその日常は苦痛へと変わっていった。
そしてそのうち、自殺願望を持つようになった。
今の俺はどんなに醜い顔をしているだろうか。
この生活を続けて一体何になるのだろうか。
これでは生きているというよりもただ死んでいないだけではないか。
どこで道を間違えてしまったのだろうか。
「あぁ…アニメや漫画のように異世界転生して今度こそは人生を謳歌したいなぁ…」
そう言って俺は自殺した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます