第55話 すぐとなりに
今回は死にたい人の気持ちはどんなでしょうシリーズです。
皆さんは将来のことを考えたり不安な出来事があった時にイライラしたり焦ったりすると思います。
しかしそれは一時的なもので、趣味に没頭している時や好物を食べた後なんかは忘れてしまえることが大半ですよね。私もお腹が空くとやや不安定になりますがそれはどうでもいいですね。はい。
えー、私の場合ですが…何かあったから「死にたい」訳ではなく、私自身の影のようなものです。
陽光や電気 なんでもいいですけど明るいところに居ると自分の影が落ちますよね。それです。
つまり私という人間が存在する限りは、私の死にたいは消えませんという事だと思ってもらえばいいです。
そしてその影のような希死念慮は明るい場所にいる時は大人しくて近寄って来れないのですが、日が落ちた後や心に雲がかかった時なんかは大きく膨れ上がって私にのしかかります。
だるい眠いしんどい面倒臭いどうでもいい何もしたくない出来ない無理死にたい。浮かぶのはそんな言葉ばかりで体も動かない。怠けたいわけじゃないのに何も出来ないんです本当に。この体は私のものなのに自由に動くことさえできません。
基本的に外出が元々嫌いなので、仕事に行っていた頃は苦痛で仕方なかったです。目まぐるしく変わる天候や季節に振り回されるのに、シーズンイベントなんて楽しむ余裕のないつまらない生活でした。とにかく体力も時間も気力も何も無かった。
こうして心が折れきってからは外に出るぞと1時間前から気合を入れつつスマホ片手にダラダラしてヤダナーヤダナーと思いながらも立ち上がり、着替えて髪の毛を整えるだけの身支度を30分かかって済ませてため息をつきながら玄関のドアを開けます。
もちろん過度な人混みと大きな音は苦手なので人の少ない時間や場所を選んで買い物や病院に行きます。もちろんそれが叶わない時もありますがそこは気合いで何とかしますが無理そうならタクシーを使ったりだとかで対応します。電車のホームに立つと衝動的に飛び込みたくなります。色んな方に多大な迷惑がかかるのでした事はありませんが。
1時間以上の外出をした時は疲れきってしまって翌日はメンタルも体調も良くないし、半日以上は寝ています。なんという体たらく。
こんな風に私の死にたいは非常に厄介です。体を動かすことも頭を回して考えることもできない。
それに、どんなに楽しいことをしても嬉しいことがあっても 直接死にたいに作用して和らぐことはありません。
でも私は普通の人間で居たいんです。変な人なんて言わないで欲しい。偏見を向けないで欲しい。だから必死に外側だけでも普通に見て欲しくて無理やり普通の要素を詰め込みたがります。もうとっくに限界なのに、もっともっと押し込もうとします。もう見栄や死にたいや楽しいや悲しいや、その他たくさんで意味がわかりません。こうして定期的に感情やストレスが爆発するタイプです。
そして普通の人は、悪意も悲しいも苦しいも上手に避けるか消化して生きていくのに私はそんなことすら出来ないと嫌になって今に至ります。
特にオチもない話ですが、
☆私も同じだよーとかめっちゃ共感しますとか思ったそこのあなたはすぐに病院に行ってください。今すぐ電話をかけましょう。
☆分かるわけないだろ何言ってんだと思った人は、もう少し他人に歩み寄りましょう。
☆そういう事言ってるからいつまでも以下略 と思った人は理解しようとしなくていいのでこのような方に関わらずに暖かく見守って何も言わないでください。
~完~
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