鬱病闘病記

第22話 違う世界に行きたい

私はこんな社会 大嫌いだ

優しい人から順に潰されて

人の心なんて持ってない

けだもののような怪物のような方々が

ご活躍されているこの世が

正しく生きた人が

痛い目を見て

誰かを踏み潰した冷血者が

見下しているなんて

自分が良ければ 幸せなら

他は省みないなんて

私の大切な実の弟

優しくて 純粋で 繊細な弟

たくさんの人が傷付けた

言葉で 態度で 行動で …

なんでなんで やめてよ

いい子なのに 悪事なんて無縁なのに

なんでこんなにいい子が

こんなにたくさん苦しむの？

もう誰も傷つかなくていいじゃない

もう誰も傷つけなくていいじゃない

そんなの見ていたくないの

分かり合えない人がいてもいい

だって違う人間なんだもの

その人にしか分からない苦しみ 喜び

それは他の誰にも 決められないこと

ちょっと遠くから眺めるくらいでいいじゃない

今は怪物でも けだものでも

元はみんな同じだから

大切な気持ちがあるでしょう？

思い出して 思い出して 目を覚まして

黒く黒く染まらないで

たくさん苦しくて 耐えられなかったよね

でも黒く染まると 同じになる

あなたを染めた人と 同じになってしまう

忘れよう 許そう

自分自身を 許してあげよう

忘がたい事も 強い苦しみもあるけど

許せない人も 私にもいるけど

せめて自分自身だけは 許してあげよう

起こったことは 戻らない

どうにも出来ないことも ある

でも今よりも少しだけ 自分にも 他人にも

優しくて 暖かい世界の方が いいよね

こんな事を喚いても きっと

誰も見向きもしない 笑われるだけ

好奇の目で見られる だけ きっと

違う 世界に 行きたい