或る夢の冷戦
ツーディーソウル
或る夢の冷戦
黄昏し森の中にて
悠久の覇者は風と共に吹きすさぶ
時よりの月も淡い幻影に囚われ
果ての宇宙では星々が寄り添いあっては運命を紡ぐ
これは鳴動の最果て
真実にも似た脆い呪縛に
一人深海に落ちる理
捕縛された生命に蹂躙する羅針盤は狂っていて
闇雲な奴隷と化す
虚空を仰いでは墓場仕事に準じる
甘い悦に鋭い刃が織りなす服従のトートロジー
絶なる縁に絶なる幸
全ては悪天する根幹
あがけどあがけどつり橋の上
左右は見えない
月に願ったせめてもの暗闇も鉄格子沿い
望みもしない夢を見ては朝が来る
銃口を額にあて考えることは
別ればかり
枯れ行くすべてに光がさすから
捨てきれずに生きるけれど
不良品じみた僕は
死んでしまえた方が傷つかなくてすむだろう
生も死も選べない僕だから
誰かが僕にとどめをさしてくれるのを待っている
或る夢の冷戦 ツーディーソウル @TwoDeeSOUL
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