第5話 神様 100%を越○た歪み
私は体を壊してしまった。この星に来てからは神としての力を極力封じ、子供達と同じ土俵で戦うようにと、人の身で勝負させてもらっている。
今回は、それが裏目に出てしまった。
自分では、まだ出来ると信じていたのだが、人間の30代男性の肉体には、多少の無理があったのだ。
桜華は良かった。瑠華、華桜龍、ODA、ロマンス、中々のキレだったと思う。
ロザリオだ。奴が伏兵だったのだ。
次々と思うように舞いが決まり、私は過信してしまった。少し動きを大きくし、いつもよりダイナミックに舞ったのがいけなかった。
天に高く拳を掲げて悔いのない姿勢をキープ、掲げた拳に純粋な力を乗せて、腰を切って、フルパワー100%〇の100%で振りおろす。
さらに、その拳をもう一度天にむけておかわりをぉ・・・することは出来なかった。
動からの静、そして静からの動の動きへ。
ここで私の腰は限界を迎え、倒れこんでしま
う。
が、この時はまだ、私は折れていなかった。身体が、心が、熱かった。
「まだだ、まだ終わらん○!」
再起動を試みるが成功の可能性は低い。が、私ならいけるはずだ。
「ウォー!」と気合いを込めた叫びと共に全力で気を高め全身に力をいれる。
(充填率120%!いける!これならいける!)
腕を付いて膝を立て、立ち上がろうとした瞬間、バキッと、腰からありえない音がした。
「100%を越え○歪みか」
私は倒れ、5日間の療養生活に突入した。
とても痛かったが、なんだかんだでとても楽しく、充実した良い1日だった。
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