第17話
帰宅後。
俺の部屋には林ユーコがいた。
それも怖い顔して。
俺の勉強風景を見張ってた。
「ちょっと、頑張ってよ。そんな三角形の相似の問題にてこずんないでよ!」
「いや、あのな。
俺のベッドに腰掛けて。いまにも上の制服を脱ごうとしてたら気が散って解ける問題もとけねぇだろ...!」
「じゃあ、スカートから脱げばいいわけ...!?」
「そもそもな!どーして、俺のこと好きになったか教えてくれよっ」
「小学校2年生のとき!私が公園のジャングルジムから落ちて、足の骨を折ったとき、
重いのに、無理しておんぶして、
家まで送り届けてくれたじゃないっ!
それからシンジくんのことずっと気になって気になって仕方なかったのよっ!」
「そんなことあったっけ...?」
「あったわよ!」
このあと。
俺は急に背後からハグされて。
思考停止に陥った。発育のいい胸が。
当たってた。
「あのときと同じ、シンジくんの汗の
匂いは変わらないね...」
ドキッとした。
あーもう、勉強どころじゃねぇし!!
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