第3話

「俺たちは幼馴染なんだけどな、幼馴染じゃないんだ。残念ながら...」


「は?おまえ、何わけわかんねーこと言ってんだ?とにかくな、ちゃちゃっと大好きです。

俺と付き合ってくださいって手紙書いちまうからよ。とっとと俺からだって言って渡してくれりゃあいいんだよ」


「遠いんだよ。距離が...」


「距離が遠過ぎる幼馴染なんだよ...」


「おまえ、どこ見て言ってんだ。

??」


「確かに幼稚園、小学、中学といまのいままで一緒だったけどな。

ろくに会話もしてないし、お互いの家だって遠いんだよ。近所じゃないんだ」


「つまり、俺が何を言いたいかと言うとだな。幼馴染って仲良しの間柄を言うわけだろ。俺は林ユーコと仲良しじゃないんだ。

だから、お前、直接、ラブレター手渡ししてくれよな?」


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