第78話玉堂美術館前のイチョウの樹

78玉堂美術館前のイチョウの樹


 御岳駅を降りるとまっすぐに橋がある。


地図によるとその橋を渡って左手に玉堂美術館がある。


歩いて5分とあったがもっとかかるだろう。


街道を歩いていると右手に駐車場があって公衆トイレがあるので借りる。


ここら辺まで来ると空気が冷たい。


まだお昼過ぎなのに日陰のせいなのか。


玉堂美術館はそこから川の方に降りて行く。


川のすぐそばに銀杏の樹はあったが小さい。


インターネットの映像で小さいのはある程度分かっていたが


もう少し大きいと期待して来てみたのだった。


葉は落ちてしまって1枚も残っていない。


せっかく来たので1枚スケッチしておく。


そのまま戻ろうかと思ったがあの斜面を登るより


川沿いの道を歩いて見ようと考えた。


平らな道とばかり思ったのが大間違いであった。


地図には御岳橋の下を通ってゆく遊歩道が書いてあったので、


てっきり向こう岸に見える遊歩道のように平らな道なのかと思っていた。


ところが川石をコンクリートで固めたような階段や砂利の川岸や


木の根っこが出っ張っている道などで大変だった。


おまけに一昨日の雨のせいか落ち葉が濡れていて滑りそうなので危ない。


景色は良いが足元が危ない。


1ヶ所樹の感じと川の感じがよくてスケッチしたい場所があったが


足に自信がないのでやめておく。


やっと杣の小橋に出てコンクリートの石段を登り吊り橋を渡って向こう岸にでる。


こちら側はやや平坦なので歩くのが楽だ。


カフェ茶楽へ出る細い道を登って上の道に出る。


茶楽は営業していないようなので予定より早めの15:40の電車を待つ。


こんな事なら玉堂美術館へ入っていれば良かったと後悔する。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る