第57話麻布 善福寺のイチョウ

57麻布 善福寺の銀杏   


令和1年11月12日


 麻布十番にある善福寺の銀杏をスケッチに行く。


去年、銀杏の布絵が作りたくて行きたかったのだが


足の裏の痛みで先送りになっていたのだ。


やっと会える。


どこかでお昼でもと思い探しながら善福寺らしき方向へ進む。


駅から徒歩10分とあったが15分以上はかかった。


山門の左側にある墓地に銀杏の大木は鎮座している。


確かにいた。ものすごい存在感を持って・・・


まずは写真を撮る。見物人は時々来るが多くはない。


銀杏の葉はまだ黄色になっていない。


まっ黄色になったらどんなんだろうと思いながら


左側の通路から写真撮る。樹の傷み方がひどい。


焼け焦げた跡もあり痛々しいが美しい。


乳根があちこちから出て居て絵になる形だ。


ま裏に回ると柵が一か所開いたところがあったのでまずは


そこに荷物を置いてスケッチする準備をする。


まん中に若木の枝があって両方に枝を伸ばし,青々とした葉を


つけていて生命力を感じる。


大きな紙にボールペンで描き始める。


気持ち良く筆が進む。


根元から一、二メートルくらいの所はいっきに描き上げていって


その上も描きたいのだが足がしびれて来て手も疲れて来た。


上を向くから首も痛い。


そして、いつもの事だがトイレも行きたい。


という事で急いで描いたので上の方はあまり


細かくもなく熱意もこもっていない。


やっつけ仕事をしてからトイレの場所を聞き駈け込む。


二枚目は8号スケッチブックへ鉛筆で描く。


正面、左手の塀の壁に腰を下ろして描くが鉛筆では


興が乗らないのが正直な心だ。


どうにか一枚は仕上げる。


次の一枚は正面からにした。


もう大きな紙に描く気力はないのでスケッチブックにボールペンで描く。


やはりボールペンの方がやる気が出る。


時間はまだ三時過ぎ、描きたい部分も紙もある。


が、足のしびれと手の疲れにめげて今日はやめる。


描きたければ何度でも来れる場所である。


早く20号か30号の布絵にしたい。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る