第49話 ときがわ町 土手の彼岸花

㊾ときがわ町 土手の彼岸花


ときがわ町役場のすぐ下の川近くに花しょうぶ田がある。


6月にその花しょうぶを見に行った時、土手のあたりを


愛犬と散歩した事があった。


愛犬を運動させるには丁度いい所だと記憶していた。


ときがわは近くなので用もないのに出かけて来る事がある。


車もあまり入って来ない所なのでそこらへんに駐車しても


迷惑にはならない。


9月のこの日愛犬を連れてドライブしていて、ふと


この土手の事を思い出した。


この所愛犬も私も運動不足なので土手を走らせようと


思ったのである。


来てみると花しょうぶ田あたりや土手にヒガンバナが見える。


土手に沿って帯状に咲いている。


今が丁度満開なのかもしれない。


さっそく車にスケッチブックを取りに行く。


愛犬はリードを外しても遠くには行かない。


付かず離れずして適当に走っては戻って来る。


花しょうぶ田を荒らす事もない。


ただ困るのは折り畳みイスに座ってスケッチしている


私に体当たりしてくることである。


愛犬は遊んでいるつもりなのだが40k近い犬に


体当たりされたら椅子から転げ落ちてしまう。


その姿を見て悪いと思ったのか馬乗りになってペロペロ


し始める始末だ。


こういう時は怒っても聞かないので「ちょっと待って!」


と優しく声掛けすると言葉を認識しているので


離れて一人遊びを始める。


やっとスケッチを完成させることが出来る。


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