第43話古代蓮の里の睡蓮
㊸古代蓮の里の睡蓮
平成17年7月19日
古代蓮の里を知ってから年に1回は足を運んでいた。
最初は蓮の花のスケッチの為だったが蓮の花は私のように
朝が調子の悪い人には不向きであった。
朝7時頃ポンと言って開いた花はお昼ごろには閉じてしまうからだ。
お昼頃に到着した私はかろうじて閉じかけの花をスケッチする。
私は花もそうだが葉を描くのが好きなのでまあいいかという事になる。
ハスの花は結構な広さの池に隙間なく植えられている。
ぐるりと周囲が歩ける他に花の中に遊歩道が木で作られているので
どこから描こうが写真を撮ろうが好き勝手に出来る。
なのに、なのにである。
ある時私は他の人の邪魔にならないように池之端に折り畳みイスを
置いてスケッチしていた。
あくまでもこの場所を選んだのは邪魔にならないように
気をつかっての事である。
それなのに何を思ってか私の前に立ち、そこで写真を撮って
行く人が数人いた。
何故?
しかも少しの間だが立ち話をしてゆく人までいる。
こんなに広い場所で他に沢山の花が咲いているというのに
何故、私のスケッチの視界を遮るの?と大声を出したい気分。
桜の樹のように一本の桜を巡っての陣取り合戦なら仕方ないが
わざとしているの?
何でそんな意地悪をするの?と聞いてみたいところだが
じっとその人達が去るのを待つ私である。
このハスの池から少し離れた場所に睡蓮の池があった。
ここは邪魔をされないでスケッチ出来る。
他にも水性植物が沢山あった。
菱、コウホネ、蒲…位しか名前を知らないが。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます