1500字ちょっとの「ショートショートショートショート」(← 作者さんのつけたタグ)。
「外出自粛が叫ばれる中、窓ガラスの外には海が広がっていた……。」
作品のこのキャッチコピーで、内容的には、ほぼ尽きています。「海」は、コロナの蔓延する世界で、私たちが〈あきらめなければならなくなったもの〉を象徴しているのでしょうか。
窓という日常のどこにでもある風景が、異質なモノといきなり繋がれてしまう。まさに「ウィズ・コロナ」な状況をあらわす設定と言えそうです。
主人公が、この「海」をどうするのか? 気になるところ。
でも、もし、主人公がこの作品とは別の(逆の)選択をしていたら、どうなっていたのか。想像すると、これまた一つのお話が書けそうな気がしました。