第11話踊り娘隊現る8
「パテールを連れて来たわ。」
「あら。うふふ。カレンさんとパテールさんは、どのような関係でして?」
からかうように言うマリナ。
カレンは、美しい顔を歪め、パテールを乱雑に放り投げた。
「痛いよ!酷いんだから、カレンは!」
パテールは、そう言って頬を膨らませる。
「あら?私てっきりそういう関係かと思っていましたわ。」
冗談めかすように言うマリナ。
カレンは、美しい顔を憤怒で染め、パテールを睨む。
「何であたし!?」
パテールは、何か言いたげにマリナを見る。
それをスルーして、マリナは話し始める。
「それでは、行って参りますわ。あの子は極度の方向音痴ですし、迷っているかも知れませんわ。」
それを聞き、カレンは頷くだけだった。彼女は、無駄を嫌う。返事をすることすら、無駄だと判断されたのだろう。
「いってらっしゃ~い!」
「次は、何処へ行きましょうか〜?あっ!?」
と、その時、少女は、何かに躓いた。そして、頭から豪快に転けた。
「あうう〜!」
少女は、頭を抱え、うずくまった。
「たんこぶが二つに増えちゃいました…!!」
少女は、頭をさすり、歩き出した。
「こうしてはいられません〜!ゾンビの街へレッツゴーです〜!!」
拳を上げてそう言う。
と、その時。
「あら。このような所に居ましたの…?」
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