ヤァーハハハハハハハハハハハハァ!

 はーいどうも一気に有名になったマンでーす。ただいま普通オブザイヤー四年連続受賞の山田が決めた普通のダンジョンの前にいまーす。


「そんなに気になるかねぇ?俺っちのこと」


「自分の好きな奴の隣に、見知らぬ誰かがいたら気になるもんだ!はっはっは!」


 人気者だからそんな事がよくあった、とはキョウの談。そういうもんなんやなぁ。へー。


「そんなことより、行きませんか?」


「早く行こ早く行こ」


 サキちんとゼロは早く行きたい模様。ゼロはなんだ?トリガーハッピーなんかか?《魔砲》撃ちたいオーラしかないが?


「じゃあ行きますか!」


「気合いを入れるようなもんでもないがの!」


 山田くん、君いつでもどこでも普通だね。一周回って好きだよ。そこ。

 ライライはカラコロ笑ってる。実際にそう笑ってるんだぜ?「カラコロカラコロ」つって。やはは。


 目一杯の歓声(多分)を背に受けながらダンジョンに踏み込む。これがもし罵声だったらガチおもろい。

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