やばいやつ
絶体絶命。それ以外に、今の自分たちを表す言葉は九死とか、そのくらいしかない。ピンチとかそんなレベルじゃない。今、この瞬間に、いつでも簡単に殺されてしまう状況。
「完全に…遊ばれてんじゃん…」
「もう…限界なんだけど…」
「ガヒャヒャヒャヒャ!」
この
私たちはここで死ぬ。助かる方法は、強者に助けてもらうしかない。そんなことは起きるわけがない。だから、せめて、1匹でも多く、ゴブリンを減らせるように。
でも、もう限界は超えた。体力も気力もほとんどない。
「…気合いを、入れなさいよ!これが最後の悪あがきよ!」
「…くぅ、わかっ…た!」
腹は括った。私たちは横並びになる。
「いくよ!」
「ええ!」
「「《オリジナルま
「ヒャッハー!!!死にてぇやつからかかって来なぁ!」
「「え?」」
「ぐきゃ!?」
いろんな、覚悟とか、気合とか、雰囲気とか、全てを吹き飛ばすように。空から降って来た何かが、地面の上に立って、大声で叫んだ。
「なんだぁ?おいおいおいおい、男の風上にもおけねぇなぁ!女の子を超大勢で囲んでよぉ!」
「げひゃぁ!」
イレギュラーゴブリンが隙ありばかりに棍棒で殴りかかった。
「おぉおぉせっかちですわね!」
そこから、空から降って来た男の人とゴブリンの戦いが始まった。
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