『このさけけささけさけさけびさばけるのさけたさけさ』
やましん(テンパー)
『このさけけささけさけさけさけびさばけるのさけたさけさ』
(これは、すべて、下手くそなフィクションです。この世とは、いっさい関係ありません。)
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ある朝早く、ぼくは、漁港の海鮮市場にいました。
たくさんのおさかなさんが並びます。
さけさんも、かなり、たくさんあがっていましたが、なぜか、一匹だけ、仲間はずれのように、離れた場所に、ぽつん、と、置かれていました。
市場の人と、買い付けに来た人が、ぼくのそばで、話していました。
『この、ひとりぼっちのさけさんは、なんだべな?』
『こいつは、まあ、あんた、ばけものぞなもし。』
『ば、ばけものずらか?』
『だ、なもし。』
『なんでまた。ばけものなのかあ?』
『そうぞな。こいち、しゃべったなもし。』
『な、な、なんとお………?』
『おれも、聞いたし、ほかに、たくさん、いっしょに聞いたぞな。』
『なんと、しゃべった?』
『そおれがぞな、このさけ、せりで、けさ、さけさけさけ、と、さけび、さばけるの、さけた、さけなんだぞな。』
『さばけるのさけた?』
『売れないようにしたぞな。これは、幽霊さけぞなもし。海に還そうかと………』
『いまは、しずかなような。』
『うん。でも、気味悪いぞなもし。』
すると、さけさんが、突然と、叫んだのです。
『さけさけさけ、さけ、もってこおい〰️〰️〰️。さけさけさけ〰️〰️〰️』
『いやあ、これは、ぶったまげたな。誰かの霊が乗り移ってるかしらあ。』
『うん。心当たりがあるぞな。先月、沈んだ、あの、《第1スペース・ジャック丸》、の船長にそっくりだなもし。』
『おわ。そう言われたら、そうだっぺな。わわわわ! そりゃ、還そう。早く。』
『気味悪がって、誰も近づかない。ここまで、運んだ業者さんは、倒れて、救急搬送されたぞな。』
『な、な、な。』
ふたりは、たまたま、そこにいたぼくに、じっと、目を据えました。
『あんた、たしか、けさ、岸壁をさ迷ってた人だっぺ。いっちょ、アルバイトと行きませんかあ。時給一万どりむ。』(1ドリム=1円)
『やります。ひきずってもよければ。』
『簡易リフト、台車貸します。頑張ってください。』
ぼくは、しっかり、入院し、1ヶ月は、目が覚めなかったのです。
でも、その間に、早期がんがみつかり、手術も成功しておりました。
しかし、夢の中で、たっぷり、また、あの、おじさんに、酒盛りの相手をさせられました。
ほかに、もう一人いましたが。
もう、港の岸壁は、止めよう。
海に飛び込む寸前のぼくを捕まえて、お酒や、さかなを、夜中じゅう、振る舞ってくれたあのおじさんは、いったい、誰だったのだろう。
助けてくれたのか、それとも、ただ、相手が欲しかっただけなのかしら。
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『このさけけささけさけさけびさばけるのさけたさけさ』 やましん(テンパー) @yamashin-2
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