『このさけけささけさけさけびさばけるのさけたさけさ』

やましん(テンパー)

『このさけけささけさけさけさけびさばけるのさけたさけさ』

 (これは、すべて、下手くそなフィクションです。この世とは、いっさい関係ありません。)



            



             ✴️



       🐟

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 ある朝早く、ぼくは、漁港の海鮮市場にいました。


 たくさんのおさかなさんが並びます。


 さけさんも、かなり、たくさんあがっていましたが、なぜか、一匹だけ、仲間はずれのように、離れた場所に、ぽつん、と、置かれていました。


 市場の人と、買い付けに来た人が、ぼくのそばで、話していました。


 『この、ひとりぼっちのさけさんは、なんだべな?』


 『こいつは、まあ、あんた、ばけものぞなもし。』


 『ば、ばけものずらか?』


 『だ、なもし。』


 『なんでまた。ばけものなのかあ?』


 『そうぞな。こいち、しゃべったなもし。』


 『な、な、なんとお………?』


 『おれも、聞いたし、ほかに、たくさん、いっしょに聞いたぞな。』


 『なんと、しゃべった?』

 

 『そおれがぞな、このさけ、せりで、けさ、さけさけさけ、と、さけび、さばけるの、さけた、さけなんだぞな。』


 『さばけるのさけた?』


 『売れないようにしたぞな。これは、幽霊さけぞなもし。海に還そうかと………』


 『いまは、しずかなような。』


 『うん。でも、気味悪いぞなもし。』


 すると、さけさんが、突然と、叫んだのです。


 『さけさけさけ、さけ、もってこおい〰️〰️〰️。さけさけさけ〰️〰️〰️』


 『いやあ、これは、ぶったまげたな。誰かの霊が乗り移ってるかしらあ。』


 『うん。心当たりがあるぞな。先月、沈んだ、あの、《第1スペース・ジャック丸》、の船長にそっくりだなもし。』


 『おわ。そう言われたら、そうだっぺな。わわわわ! そりゃ、還そう。早く。』


 『気味悪がって、誰も近づかない。ここまで、運んだ業者さんは、倒れて、救急搬送されたぞな。』


 『な、な、な。』


 ふたりは、たまたま、そこにいたぼくに、じっと、目を据えました。


 『あんた、たしか、けさ、岸壁をさ迷ってた人だっぺ。いっちょ、アルバイトと行きませんかあ。時給一万どりむ。』(1ドリム=1円)


 『やります。ひきずってもよければ。』


 『簡易リフト、台車貸します。頑張ってください。』


 ぼくは、しっかり、入院し、1ヶ月は、目が覚めなかったのです。


 でも、その間に、早期がんがみつかり、手術も成功しておりました。


 しかし、夢の中で、たっぷり、また、あの、おじさんに、酒盛りの相手をさせられました。


 ほかに、もう一人いましたが。


 もう、港の岸壁は、止めよう。

 

 海に飛び込む寸前のぼくを捕まえて、お酒や、さかなを、夜中じゅう、振る舞ってくれたあのおじさんは、いったい、誰だったのだろう。


 助けてくれたのか、それとも、ただ、相手が欲しかっただけなのかしら。




    ・・・・・・〓・〓・・・


 

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