ハグルマビーチと月夜のケダモノたち
Mikoto@飼い主
第1話 始まり
これは、海の底の向こう側にある、もう一つの世界でのお話です。
その世界の東の果てに、ハグルマビーチという海辺の街がありました。
そこには大きな時計台があり、三人のおまじない見習いの姉妹が、
長い間、壊れたり、止まったりしないよう、お手入れを任されていました。
その時計台には古くからこの街が平和であるようにおまじないがかけられており、
そのおまじないをかけたのが、この三姉妹のご先祖様なのです。
なので、彼女達は毎日交代しながら、時計台のお手入れをしているのです。
さて、ある日の事。
一番上のお姉さんのエイミーが街で買い物をしていると、
ある不吉な噂を耳にしました。
「秋の中で一番長い夜が満月になると、恐ろしいバケモノがやってくる。」
これは古くから言い伝えられている話で、街の人はみんなその話を知っていました。
ですが、話の出どころがどこなのか、誰も知る人はいませんでした。
しかし、魔法使いやまじない師たちの間ではとても恐ろしい話として、
長い間語り継がれてきた話なのです。
その、一番長い夜は、三日後にひかえていました。
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