わたし、異世界見学に招待されました
あまそぎ
第1話 闇の中でこんにちは 一
何かの夢をみていた気がする。ゆっくりと眼を開く。
映画の中でしか見ることのなかった中世ヨーロッパを思わせる
こんなことが本当にあるものなのね。
————そんな
眼が開いているのかいないのか、それすらも
となると召喚自体は成功しているの?
なにしろ神との対話の末にとっておきのスキルやアイテムを
想像してみてほしい。本当の真っ暗な闇の中では手を動かしたり指を曲げてみたりしたところで感覚は意外と
地面が
身体は横になっていたようで、そのままの姿勢で地面を触ることができた。やや
おもむろに身体を起こすのは危険かもしれない。何しろ目の前に岩の壁があれば頭をぶつけて流血することになるかもしれない。ならばと手で探るとしても、もしも目の前にプロペラのような回転体があったならスパッと手が飛ぶことになるかもしれない。そんなことを考えていたら何もできなくなってしまった。
ゆっくりと右手を前に伸ばしていく。
どうやら身体の前、正確には胸の前には
足も動かしてみる。
こちらもゆっくりと動かす。
何もない。
身の回りの情報が得られると同時に、身体を動かすことに
服を着ていない。
ゆっくりと身体を起こす。そしてあたりをじっと目を
————。
やはり何も見えないと
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