片思いごっこ(GL)

※このお話はGL(ガールズラブ)要素を含みますので、苦手な方はご注意ください。



「かわいいよねぇ…」

目の前にいた友人が言った。

「んー?誰がー?」

「お前。」

「え゛。」

驚くくらいの即答で答えられて、思わず嫌そうな反応をする。

「うん。かわいい。」

「え。何。服が?今までそんなこと言わなかったじゃん。突然どうしたの。」

自分でも不自然だとわかるくらい、動揺してまくし立ててしまっている。

仕方ない。

私は彼女が好きなのだ。

「いやー、なんとくなく言いたくなったから言っただけー。」

なんて、当たり前のように平然と言う。

いや、そういうところが好きなんだけど!!

「今までだって思ってたんだよー、言わなかっただけで。」

さらりとそんなことまで言って…。

「…すき。」

「知ってる。」

それが恋愛感情だなんて気付いてもないくせに。

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