第81話 ??が来たのです。②


おはようございます。

〝圧迫面接〟という言葉が前世にはありました。

あれは確か……面接する側の態度が高圧的な時に使う言葉だったはず……。

では逆の時はなんていうのでしょうか………。


面会していたはずが………自宅で面会されていた僕は……元王子ことユーラです。


オアシス生活584日目。

屋敷の会議室でただいま面会中。

もちろん相手は……勇者パーティーです。


黒髪の少女が勇者で………いかにもシーフと魔術師っぽいのと、場違いな格好の金髪美女さん………そんな構成の勇者パーティー。

よくわからないけど、勇者と金髪美女さんが太々しく睨んでくる。

あまりいい態度ではない。


けど………桜花さんで二人の視線が止まる………あぁ、一応わかる系の人達のようだ……。


……。

………。

…………それはさておき、ヘテさん……コーヒーにこれを入れてください。

美味しいですよ。

これですか………もちろん〝マツザッカピッチングビーの蜂蜜〟です。


ハハハ………遠慮せずに使ってください。


はい? あなた達の分? あるわけないでしょ?

殺したんですよ………マツザッカピッチングビーを………。

魔物? ここでは住人……作業員です。


なんですか? シーフさん?

私はやってない………いえ、同罪です………あなた勇者パーティーの一員でしょ?


はい? 辞める? 抜けるのですか………まぁ、ここで〝契約〟のスクロールに契約するなら………。

する!? いいのですか……勇者と金髪美女がすごい顔してますが………。

マツザッカピッチングビーの蜂蜜〟に比べれは屁でもない………ですか………いいでしょう。


うん? 今度は魔術師さんどうしました?

あなたも抜ける………契約もする………わかりました………。


この二人にも蜂蜜を………。


って、今度はなんですか………金髪美女さん。



「私は聖女よ!!」



えっ………あなたが………?

いえ、疑うも何も………態度が態度なので思いもつきませんでした。



「私は聖女よ!! 〝マツザッカピッチングビーの蜂蜜〟を出しなさい!!」



………………はい? 嫌ですよ。

あからさまに敵対している人には出しません………。

嫌なら出口はあちらです。



「グヌヌヌヌ」



って、聖女が出して良い声ですか?


それはさておき……何しに来たの?

敬語……知らんがな……自己紹介もしない人間を敬う敬語はない!!



「私は聖女よ!」



はいはい………それは先ほど聞きました………けど、それを証明するものはないでしょう?

不敬罪? どこの誰かわからない女性に言われても………一応僕、子爵だし………。


ほら、勇者が止めてるよ………聖女様。


キーキーうるさいな〜。

早く要件を言ってください。


なに? ………なに?

ここに魔王の配下がいる………。


それが………桜花さんと………………………………………ほうほう。

ここに住む全員に喧嘩を売ると!?


一緒に教会本部に来いと……桜花さんを差し出せと………………。

よし! そのせんそ………なんですか? 桜花さん?


……。

………。

…………顔出してもいいって……笑えませんよ。桜花さん。

ほら、聖女が図に乗り出しましたよ。



「大人しく連行されなさい!」



聖女がビシッと桜花さんを指差す。

ちなみに断ると………?



「聖敵にするわ!!」



桜花さん………ニヤニヤしている場合では…………。

あ、あぁ………わかり……ました。



「明日出発するから、今日はここに泊めなさい!! そして、もてなしなさい!!」



へぇ………ここに泊まる!? 敵地に止まるとはいい度胸ですね!?

少なくとも………マツザッカピッチングビーだけでも800匹近くはいますよ………。


あぁ……先に教会本部に帰ると……どうぞ出口はあちらです。


2月以内に教会本部に出頭しろと………わかりました。

……顔を出させてもらいます!!




⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘ ⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘


※色々なこと、気持ちは〝近況ノート〟に書か

せていただいています。そちらを読んでいただ

けると嬉しいです。


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             同瀬馬野抱枕

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