第69話 お家のことです。


今住んでいる屋敷………トレントさんの〝結合〟でできているのですが……これって、リアル『壁に耳あり、障子に目あり』だと思うのは僕だけでしょうか?

トレントさんたちは桜花さんと繋がっているので……下手なことができないのです。

欲求不満ってことではないですよ………ハハハ。


後ろめたいことは何一つしないクリーンな僕は、元王子ことユーラです。


オアシス生活325日目。

少し前に一度『交路のオアシス』に帰った人夫さん達も家族を連れて戻ってきました。

それと冒険者が8人。


人夫の家族が4組……14人です。

2、3、4、5人と狙ったような家族構成です。

12歳以下の子供も4人おり、一気に賑やかになりました。


活気があるっていいことだよね。


そんな彼らとフクロウ族の皆さんにある提案をしました。

それは……この宮殿に住まないかって………。


僕が住む宮殿……コの字型の6階建て。

部屋数が30を超えている………もちろん、全部が全部居住用の部屋ではない。


だけど、そんな大きな屋敷に僕と桜花さん、ルーディアの3人は流石に寂しい。

そこでこの機会にみんなにも住んでもらおうと考えたのである。


最初は断られました……分不相応だと。

それを言われると……僕もって話なので、必死に説得をいましたよ………。


お陰で、フクロウ族及び新規家族が宮殿に住んでくれることになりました。

一応、お互いの居住スペースは離して、仕事と食事は共有スペースで一緒にっということになった。


旦那さん達には畑仕事と収穫。

奥様達に宮殿の掃除と食事。

子供達は年長組に任せて遊んでもらっている。

その中に……桜花さんも混じっている。

楽しそうでなによりだ。


それだけで、だいぶと暮らしやすい生活になった。


そんな時、ヘテさんから手紙が届いた。

今回の商人達の暴走に関しての返信だ。


………めっちゃ謝罪の文句が書かれていた……。

あの人も大概……苦労人だな……っと思う。

半分以上、僕のせいかもしれないのは………気にしないでおこう(笑)


今度、ここに来てくれるそうだ。

信用できる商会の人を連れて………。

これでまた交易ができると一安心する。


なので、返信に必要な物を記載しておく。

食料はなんとかなるが、日常品や作業工具はどうすることもできないから………。


こんな感じで、少しずつだが『忘れられたオアシス』を開拓していくのだった。



《備考》

オアシス生活325日目 15

※追放から343日


・『忘れられたオアシス』住人

   ▶︎ユーラ

   ▶︎桜花さん

   ▶︎ルーディア

   ▶︎フクロウ族 9人

   ▶︎人夫達家族(4家族) 14人

   ▶︎冒険者 8人


・植林の内訳

  合計植林 2435本(2435/2560)135


  【忘れられたオアシス】2159本

   ▶︎桜     1本  ▶︎りんご   40本

   ▶︎梨     43本 ▶︎カカオ   20本

   ▶︎桃     43本 ▶︎茶の木   43本

   ▶︎柚子    43本 ▶︎みかん   20本

   ▶︎山椒    43本 ▶︎クローブ  20本

   ▶︎グミ    20本 ▶︎オリーブ  43本

   ▶︎ビワ    10本 ▶︎ナツメグ  43本

   ▶︎アボカド  10本 ▶︎シナモン  43本

   ▶︎コーヒー  10本

   ▶︎ナツメヤシ    10本

   ▶︎アーモンド    10本

   ▶︎ブルーベリー   10本

   ▶︎サトウカエデ   10本

   ▶︎グレープフルーツ 10本

   ▶︎葡萄(甲州)   80本


   ▶︎城(ベンガルボダイジュ)840本

   ▶︎防風林(ポプラ)    504本

   ▶︎生垣(セイヨウヒイラギ)90本

   ▶︎労働力(椚木)     30本

   ▶︎護衛隊(ハナミズキ)  70本


 【常夜の森】276本(自然樹のトレント化を含むと561本)


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             同瀬馬野抱枕

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