エピソード20 ガランスへの道

考える栞さん。

 さいわい追試がなかったので……

 栞さんは、自分の作品も更新しつつ、スズカワサトシの作品と、その読者、さらに小説サイトの動向などを巡回していたのだが。


(よかったわ。追試がなくて)


 創作活動に、親から横やりが入るのは困る。


(叔父さん、最近更新多めだな……)


 聞くところによると。


(叔父さん、書いている途中で『やられた!』て言うらしいじゃない。それで、それに対抗する展開を考える時もあるって。

 書いている時なら、らしいのね)


〈白の地〉で〈彼ら〉に、作者によらない展開がされたが。


(どういう感覚なんだろう)

(それに、巫女さんとか、ニヤちゃんとか、あちらの人にも会ってそれぞれの事情を知ったりしているから、それも展開に影響するよね?)


 これからどうなるのか。

 よくわからない。

 わからないから、せめてできることをする。

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