『 農家のむすめ 』

アンの幼なじみの「夢野ゆめのほたる」は、桜雷町の南の村にくらしています。



南の村は、日当ひあたりのよい自然しぜんゆたかな所で、ホタルの家は、先祖せんぞだいだい「田守たもり」をしています。


田守とは、おこめをつくる稲作農家いなさくのうかのことで、彼女の父親の亘(わたる)は、村人たちから、お米づくりの名人めいじんと言われています。



とはいえ、夢野家のお米づくりは、とくべつわったものではありません。


ただ、田んぼのまわりに桜の木が点々てんてんわっていて、春になり桜の花がちって、田んぼにふりまかれると、それがこやしとなりいねそだちます。


桜の肥しのおかげか、夢野家のお米は、ほんのりあまかおりとあじがして、いわいごとの時にしょくされる「桜雷米おうらいまい」という特産品とくさんひんになっています。



桜雷米を食べて育ったホタルは、きたてのお米のように、ほっぺがふっくらとしたおんなの子です。



❀AQUAの問い❀


『あなたが毎日まいにち食べているお米は、どんなお米ですか? (そのお米は、どのようにつくられていますか?) 』



家族や友だちと話し合ってみて下さい。

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