事件

2ヶ月後


話さなくなった。 


カズラ君は頭が良くてスポーツも得意で友達がたくさんになって、話すだけの友達だった僕は話さないから友達ですらなくなったのか?


話しかけるタイミングが無くなった感じだった。


そんな、時に事件が起きた。


カズラ君の荷物が外に投げ出された。


目撃した人は、いなくて、犯人は誰もいない時にした筈だからクラスメイトみんなが移動してる間のはずだ。


少し準備が遅れて、教室に残った僕が疑われた。 


カズラ君「何か見てない?」


ヒロ「見てない」


カズラ「そんな筈ないと思う」


ヒロ「本当に見てないんだよ、そもそもなんで僕がカバンを外に捨てないといけないの?」


カズラ「最近話しかけてこないから俺のこと、嫌いなんじゃないの?」


ヒロ「それは・・・、」


カズラ「ハッキリしろよ、ヒロがこんな事したんじゃないの?」


ヒロ「してない、 証拠なんて無いだろ」


カズラ「その台詞は犯人が言う事じゃん、分かったなら証拠を見つけてきてやる」


ヒロ「好きにすればいい」


僕は話すのをやめた。


すばる先生「ヒロ俺はお前がしたんじゃ無いって思ってる」


「だが、あんな言い方をすればクラス中で疑われるぞ、何かあればすぐに報告しに来い」


ヒロ「わかりました」 


どうしてこんなことになったいったい誰がしたんだろう、どんな理由で?


でもカズラ君も、アレくらいで怒るんだ 僕に比べれば。



その日、カズラ君は色んな人に聞いてまわっていたクラス中で知ってる人がいないなら、外ならどうかとその時校庭にいた先生なんかにも聞いていた。


僕は頭の中でずっと考えた。


まず、カズラ君はカバンを後ろの棚に教科書やノート筆記用具は机の中に入れていた。

でも、外に出されたカバンには机の中にあった筈の物もちゃんと入っていて、それによって移動する前にあったものが帰ってきたら無くなっていてすぐ気づくことができた。


ちなみにカバンを見つけたのは、窓際の席のカノイという女の子だった。


このクラスの上のカーストにいてカズラ君と最近はよく話してる子。まあ、そんな子が10人くらいいるんだけどね。


カズラ君はモテるらしい。


と、それは置いといて要するに2時間目の休み時間から3時間目の休み時間、大体1時間半ぐらいの間って事だ。


もしこのクラスに犯人がいたなら授業中はみんな居たから休み時間の間の10分ぐらいって事になるけど。

そんな短時間でいつ誰が見るかわからない学校の中で、そんなリスクを背負うものかな?  「あー分からない」


結局今日はなにも進展しなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る