#002 あなたは右手をかざす

 あらためて、あなたは旅の途上にある。

 人のまばらな街道を南から北へと、あなたは歩いている。ここは「アルデンティア大陸」の「キデンの国」と言われる領域らしいと、あなたはどこかで聞いている。季節は春頃。朝早いうちに宿を出発して、今は昼を過ぎた頃だ。このままのペースで歩けば、陽が落ちる前に「ルノアル」という町に着くことができるだろう。


 あなたは立ち止まり、身体ごと振り向きながら辺りを見回した。

 雲間から日差しが強くあなたを照らす。あなたは何気なく右手をかざした。


 ……今、あなたの心象にはどのような風景が現れただろうか?

 ここではそれを、大まかに二種類に区分する。

(1) 自分の視界の風景が現れた。すなわち、眼の間近にある自分の右手と、そこから漏れる強い日差しと、かざした右手より下の道や草木が見える。

(2) 自分の身体と、その周囲の風景が現れた。すなわち、道の上に立つ自分がいて、まぶしそうに右手をかざしている。道端には草木が生えている。

 以下の選択肢のいずれかを選択し、指示されたパラフラフへ進むこと。

 あなたが見た風景が(1)である(またはそれに近い)なら、#003へ進む。

 あなたが見た風景が(2)である(またはそれに近い)なら、#004へ進む。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る