第13話 共同自治

そして何も知らないアルは、木星シティであるヘリオポリスへ到着すると、すぐに宇宙軍のサーチエンジンへ拘束されてしまうのである。

「君の名はアルだな。木星シティにある組織は摘発させてもらった。凛子達を助けたければ、我々に協力するのだ。他に手段はない」

 宇宙軍の考えは、地球軍の一部である協力者を探し出し、彼らに共同自治を提案するというものであった。共同自治により、統治力を大幅に引き上げようという考えのつもりだったようである。

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