生きる

働くということ

私の苦労は誰にも分かってもらえない

最後に頼れるのは自分だけだ

根性と体力が最後の武器だ

どんなにチームを作っても

仕事をするのはひとりの人間

苦労を分かち合うことなんて出来ない

つらいことがあって帰る夜道

たったひとりの戦いを思う

孤独を噛み締めて歩く

ぼくは本当にひとりなのか

あるいは助けられているんじゃないか

勝手に心を閉ざしちゃいないか

身勝手なのはぼくじゃないのか

それでも許せない他人をののしり

ぼくは少し自分を嫌いになる

シャワーを浴びてご飯を食べれば

晩酌の酔いに恨みは流され

休日前の夜は長し

ふと思い起こす他人の表情

失望と軽蔑

ぼくは聖人じゃない

望むように、望まれるようには生きられない

それでも働かなくちゃならない

生きるために、お金をもらうために

それが生きるってことだ

ぼくは哲学者じゃない

こうして働いて、お金を稼いでる

毎日パソコンに向かい

歩き回り

人に会い

人を叱り

人に叱られ

汗を流し

ときにうつむき

たまには喜び

部下に苦しめられ

部下を誇りに思い

上司を軽蔑し

上司を尊敬し

同僚と笑い

同僚を恨み

矛盾だらけの今を生きている

これからもそうやって生きていく