夢路奇譚

ヌイイト

神前の沼

旅の夢許りよく見るのだが、小生にしては珍しきtypeのものを見たので、ここに記す。


✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎


〈某日〉


穏やかな場所であった。

神酒を醸す沼が柵で囲ってある。


中には粥状の液体が浅く溜まり、ところどころに山羊が座り込んでいる。

山羊は巨大な生芋の切り身を与へられ、それをのんびり食んでいた。


そこへ老婆が一人現れ、山羊の芋を横取りして食べ始めたので、沼の番をしている杜氏は叱りにやって来る。

しかし老婆は、意に介せずニヤニヤ嗤っているのだ。

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