【78】 最終兵器

 ――再び天国にいざなわれていた気がする。

 俺は、命からがら花畑を逆走し生還。


 目を覚ました。


「ルナ……」

「はい、わたしはルナですよ、カイト様。ご無事ですか?」

「俺は……どうなった」


「カイト様は、わたしの水着を見られて……その、大量の鼻血を噴かれ、貧血で倒れられたのですよ。そうソレイユが教えてくれました」


 ルナの水着はド派手なフルカラー花柄はながらビキニ。水彩画風で芸術的なセンスがあった。大変美しい。


 自分に非があったとルナは申し訳なさそうに落ち込んでいるが、むしろその身体付きのせいというか……なんという、わがままボディ。素晴らしいほどの曲線美だった。


 そしてあの『胸』だ。


 手では到底収まりきらないサイズで……男なら100%注目するであろう、リーサルウェポン。……恐ろしい。まさに核ミサイル。


 今も俺の頭上にあるけど!


 こんなの直視できるかってーの!!


 俺の気もしらない純粋なルナは、そのスラっとした手で俺の頭をでてくれていた。……このむっちりのフトモモすげぇ弾力。


 少し視線を変えれば、傷ひとつない白肌。


 やばい、非の打ち所がない。完全無欠エロすぎ。


「あの……わたし、変でしたか?」

「いやぁ、完璧すぎて……もう言葉にならない。でも、とっても可愛いよ」


「……あ……ありがとうございま……ひゅ」


 目を丸くし、顔を真っ赤にするルナは嬉しかったのだろうか、また・・俺の頭部に最終兵器を落としてきた。今度は水爆だった。



「――――――!!!!!!」



 うあああああああああああああああああああああああああああああああああああ~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!



 ・

 ・

 ・



 チーン…………。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る