【20】 血の雨

「――――ハッ!!」


 どうやら、俺は出血多量の貧血ひんけつでぶっ倒れたらしい。なぜかベッドの上だった。起き上がろうとしたが、血が足りないせいか、クラクラと眩暈めまいが。


 ……なにが起きたっけ。


 ああ。風呂か。


 ゆっくりしていると、ルナが入って来て――。



「……うっ!」



 あの光景を思い出しただけで鼻血が……。

 俺はエロには激しく弱いのだ……くそ、女体耐性なんて皆無かいむなんだぞ。


「カイト様」

「え……」


 呼ばれて横を振り向くと、ランジェリー姿っぽいルナが。……なんだろうアレ~、男の俺にはよく分からないけど――



『ブシャアアアアアアアアアアアア~~~~~~~~~~!!!!!!(鼻血)』



 俺はまたぶっ倒れた。



 ・

 ・

 ・



「――――――はっ!!!」


 起き上がると朝になっていた。

 あれから俺は寝てしまったらしい。


 そして、横にはルナがメイド姿で寝ていた。

 今度はまともなカッコウだった。


「…………ふぅ」


 良かった、今度は普通で。

 もう頼むから、エロは勘弁かんべんしてくれ!


 俺の鼻がもたん!!

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