2035 日本

海乃 果(うみの はて)

第1話 未来

2035年


日本では働く人は2000万人となり残りの一億人近い人は無職となった。




急速に発達したAIとロボット技術は人から労働を奪った。


いや、奪ったというのはやや表現が悪いかもしれない。


人はようやく労働から解放されたのだ。


今現在働いてる人のほとんどはAIやロボットの補助である。


主に清掃の分野で小回りの効く人は便利であった。



ただ、清掃員になれるのは相当なエリートで年収は7000万円近くになる。


無職の生活者の4倍近くになる計算だ。


農業、製造業、事務職、警察、政治家、裁判官、そして多くのサービス業、もはや人は一切関与していない。


日本国民であるというだけで毎月相当な給付がなされ何不自由なく暮らしていける、それが日本だ。

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2035 日本 海乃 果(うみの はて) @uminohate

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