ダンジョンインミヤオリ
俺の名前は山下、大学で怪談サークルを運営している。 先日、俺の暮らす宮折市に巨大な建築物が突如現れた。
外見はファンタジーでよく見るようなダンジョンに似ており、中からは怪異のものと思われる叫び声が常時聞こえてくる。 snsでは話題沸騰で、当然中に入る奴等も居たが、中の風景を撮影して出て来れたのは誰一人居なかった。
当然、俺の心は踊り、食料を肩掛けバッグに詰め込みそのダンジョンのような建物へと向かった。 柳川は遂に親から呼び出され、実家でエンドレスに説教されているので来ることが出来なかった。 悲しいが仕方がない。
そして今、snsで募集した強靭な仲間と共に、俺は建物にたどり着いた。 選ばれし五人を紹介しよう、一人目は純白のローブに身を包み、魔術師と名乗る男。 二人目は会社帰りの木根さん。 三人目は軍用防具にフルフェイスヘルメットの阿波多羅29。 四人目はモヒカンが似合う、身長300cmの緑太、最後は音速を超える速さで動け、常時衝撃波を発する六足歩行の哺乳類、マサクルだ。
俺たち五人は会った瞬間から意気投合し、ダンジョンを攻略を胸に誓った。マサクルがもう待ちきれないとばかりに体を動かしている。
「山下、先導は俺にさせてくれ」
魔術師が言った。
「任せよう、頼りにしてるぜ。」
「鐚罐螺瞻椶鷃堰鷧……….鯊播躶!!」
呪文が唱えられ、魔術師の腕から炎がダンジョン内部へ放射された。 それを合図に俺たちはダンジョンへとエントリーし、命懸けの冒険を開始した。
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ダンジョンの最深部、玉座に座る大男は、六人の侵入者を見て笑った。
「何分間持つか賭けてみるか? 諸君」
大男が仲間と思われる異形たちに言い、どんどんと金が賭けられていく。 大男がモニターに六人の映像を表示する。 宴が始まった。
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