第71話 「ハンバーガーと私」

 今回は、大手スーパー、KさんやHさんは、出てこない。

 しかし、大手スーパーで「木村さん」と完全ペンネームで呼ばれてるわたし、本名じゃないんだけどね😗

 

 マックこと、マ○ドナルドを、今フイに駅前で食べる。


 「ケチャップと、ピクルス抜きで」

 こんな謎注文を某駅前店でしているのは、僕ですね😶


 このときに、急に「ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドーン!」って、思い出した。思ひ出である。


 いつだったかなあ、マックをはじめて食ったの。多分、小学3年くらいだった。


 私の郷里、新潟県のちいさな市は、ハンバーガーチェーン店が今も多分ない。同級生は、違っていたら、ツッコミを入れてほしい。帰ってないからね、コロナ禍だし。



 しかし、CMはやたらとやっていた。だから、幼少期から、「マ○ドナルドって、どんだけうまいんかなあ??」

  一一ー随分と、巨大な想像を膨らませていた。想像力が実にたくましいのが私の一つの特徴でもある。


 それが、遂に、マックを食べたのは、確か、小学3年なのである。


 東京の親戚の家に来たときに、秋葉原で伯母が私に買ってくれたのである。


 「せっかく東京に来たんだから、ハンバーガー食ったことないから、食べてみたいよ!ハンバーガー、ハンバーガー、ハンバーガー!」


 「うるさいわね!ハンバーガーが食べたいのね。そんな美味しいもんでもないわよ。はいはい」


 伯母のふみちゃんが言った。因みにふみちゃんは、私が上京してからも散々、僕の世話を焼いてくれた面倒見のいい伯母で、小学校の教諭だった。しかし、かなり若くして他界している。(黙祷)


 「ハンバーガーって普通のは、どれなん?いちばん普通のでいい」


 「えっと。普通のね。『ハンバーガー』じゃないの。ハンバーガーだけでいいの?ポテトフライとかは?」


 「ハンバーガー以外は、いらない」


 「はいはい、おねえさん!ハンバーガーください」


 ふみちゃんが注文した。そして、眼の前にハンバーガーが、私の小さな手に渡された。当時大きく見えた。ビッグマックくらいには見えた。僕は、目を輝かせて、勢いよく、パクついたのである。


 「一ーー。。。な、なにこれ?!へんな漬物みたいの入ってるじゃん!おれ、漬物食べれないから!普通のハンバーガーって言ったのに、普通のだよ、普通の!」悲しげに僕は、半泣きで言った。


 「れーちゃん、これピクルスっていうのよ。キュウリだよ、これが普通だよ」

 ふみちゃんは、困った顔をして言う。


 「は?なんでハンバーガーにキュウリいれんの?キュウリは、味噌か、マヨネーズつけてそのまま食べるもんじゃないん?これなら、ダイエープラザのハンバーグサンドの方がうまいよ!せっかく東京来たらハンバーガーって、楽しみにしてたのに」


 「ハンバーガー私は食べないから、よくわかんないわよ」


 ここにきて、遂に俺のハンバーガー神話、幻想は、音をたてて、崩れ落ちたのである。


 しかし、今、ついでにだが、書きたいのは、たまたま思ひ出として、登場した「ダイエープラザのハンバーグサンド」なのである。


 ダイエープラザは、大手企業ダイエーとは多分、一切、関係のない地域のケーキ屋。兼パン屋。兼小さなスーパー?的な店であった。


 この市には、パン屋は、せいぜい当時に4つくらいしか無かったから、貴重な1店舗だった。そこに売られていた「お惣菜パン」の一つが「ハンバーグサンド」だったのである。

 っていうか、「ハンバーグ」としか書かれて居なかったかもしれない。他にも「コロッケ」・「メンチカツ」等もあった気がする。 


 ハンバーグサンドには、レタスも入っていて、味付けはケチャップとウスターソースのミックスみたいな味付けだった。


 僕は小さいときから、お惣菜パンがやたら好きだった。


 今、考えてみたら、お惣菜パンの延長線に、ハンバーガーもあるんだけど、「マック」は別物と思っていたのだ。

 (いや、ハンバーガーって外国のもんだからやっぱ違うか)


 その後、長い歳月を経てマックのハンバーガーを今、食べている。


 「ケチャップ、ピクルス抜きで」

 今も、漬物が食べられない。マックのハンバーガー、まあまあ、おいしいよ。


 そして、いろんなハンバーガーを食べたと思う。


 かなり美味しいハンバーガーも沢山食べたけど、考えてみたら、「ハンバーガーは、ハンバーグとパンだった」


 当たり前である。


 だけど、想像のマックは、かなり美味しくとんでもなくうまそうだった。食べてないけど旨かったのである。


 えー。伝わるでしょうかねえ。このノスタルジック文章。笑



 ハンバーガーと俺、おしまい。


 

 ーーー今のはなし、かいつまんでAスーパーのM木さんに話した。


 私、亡くなった母を思い出したよ。

 亀戸のマ○ドナルドに私と母で、初めて、行ったんだよね。

 母が「マ○ドナルドください」って言ったの。そしたらね、店員さんが「マ○ドナルドは、ありません」ってさ。笑

 私、恥ずかしくてねえ。うちの母も天然だからさ。ははは。笑っちゃうよね。


 ーーーいい話や。マ○ドナルドください、で意味わかるよね。普通は。なんだかな。でも、いい話です。


 書いときますね、M木さん🥲


 



 


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