第11話 赤い砂漠の惑星にいるクリストファル
宇宙通信のコール音 画面のスイッチを押すと
「ああ、クリストファルか」「やあ、元気そうだ」二人は微笑み 会話を続けた。
「赤い砂の惑星ヴァンダルは興味深い処だった」「そうだろう」
「赤い砂漠だけでなく、白い砂と砂金・・あの莫大な量の砂金!
今でこそ、砂金の価値はかなり下がったが、それでもまだ 辺境地などでは
高価な代物だ」アーチャ船長がため息混じりに言った
「黒い石油の泉に水晶の丘・・手に入れるのが難しい地中のレアメタル」
「補給品を運んだ時に1日だけ見学したが楽しかったよ」アーチャ船長
「・・だが、現地の者達にとっては それよりも水や食料品に
快適な暮らしの方がとても大事なんだよ 船長」クリストファル
「水の供給源・・惑星に海の代わりの湖があったが 枯渇して消えてしまった
彼等は危うく滅亡の危機だった」
「・・間に合って良かった 南半球の者達は全滅して救えなかったが」
「今はテラ・ホーミング(惑星改造)の真っ最中、水を供給する『水の塔』の建造
それに快適に過ごせるドーム都市や地下都市の建造ラッシュ」クリストファル
「嬉しそうだ 良かった」「ああ、有難う アーチャ船長」
アーチャ船長は 手元のブルーの炭酸水を口に含んだ。
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