第5話 人魚が飛び出して・・1

皆が話していると

部屋のドアが開く 可愛いい、たれ耳の子犬が入って来る。

「わんわん!」


「こら!部屋から出たのかしょうがない奴だな!」船長の言葉は優しく、可愛くて

仕方ない感じである


そんな時だった

先程の床に落ちた黒のボールから小さな音が響き、動きを止める


ぱしゃん!!


水の音! 白く細い腕が水球から出てきて、

更にそこから、華やかな色合いの人魚が表れたのだった。


皆、「あっ!」と声を飲む! ゆらゆらと宙に浮く一人の人魚

きょとんとして、驚く一同を見つめ、にっこりと微笑む。


「この人魚姫は肺呼吸も可能のようですね」と明るく科学士官は答える。


「とにかく水を・・桶か、いや風呂桶だ」

という事で 簡易の風呂桶に人魚をひとまず、入れてみた


時々、人魚は自分の尻尾(帯びれ)を振り、それを追い掛ける可愛い一匹の犬

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