オナニーしすぎて死んだら、教師に転生!!エロマンガに出てくる完堕ち寸前ヒロインを救い出せ!!
龍鳥
プロローグ
工場内にあるサイレンが鳴り響く。時刻は17時の金曜日。
「お疲れ様でしたー!!」
「おい田中!!お前たまには先輩たちの飲みに付き合えよ!!」
「すみません!!用事があるので!!」
「お前の用事ってなんだよ!!いつもそうやって断って」
「急いでいるんで、失礼しまーす!!」
俺は先輩たちの命令でも、目もくれずに工場から走り出た。そのまま事務所にあるタイムカードを差し込み、ロッカーにある着替えの衣服を来て、駐車場にある車にエンジンをかけて会社から脱出する。
俺が急いでいる理由。それはただ一つ。
家に帰ってオナニーだ!!
俺の名前は
好きな女性のタイプは現実にいない。なにせ、俺は二次元に恋してるからだ!!
巨乳、貧乳、どちらでも関係ない。
褐色、色白、肌の色で区別しない。
黒色、金色、赤色、緑色、ヘアカラーは何でもいい。
お姉さん系、ロリ系、ツンデレ系、ドーンとこい。
全ての二次元の美少女が、大好きなんだ!!
何故、俺がここまで沼にはまったのか、理由は単純だ。
あれは中学時代。まだwindowが7になる前のノートパソコン。SNSが普及していない時代にエロを検索するには、『エロ画像』と雑誌の袋とじを開ける感覚に近いものだった。記事をクリックすると、見知らぬ裸の女性たちが一斉に出てきて、よく分からないflash広告が大量に貼りだされているページに辿り着く。
そんな時、神と出会ったのだ。
数多の画像の中から輝く、一枚の美麗なイラスト。程よい胸の大きさ、むっちりした太もも、そして現実より遥かに可愛い顔つき。
俺が人生で初めて感動したのは、エロマンガのサンプルページの一枚だった。そこからはもう、貰ったお小遣いで年齢を偽って通販で一冊買い、深夜の自室で俺の主砲をバキバキに立たせたもんだ。
勿論、こんな性癖だから現実の女の子への興味は冷めていき、周りの同級生が恋現と浮かれている仲、俺は俺でオナニー三昧を満喫してもんさ。そのせいか、学生時代は友達も恋人もできなかったが、それでいいんだ。
エロマンガだけ愛せれば、俺の人生は満たされるのだからな!!
俺は家に着き、コンビニで買ってきた弁当で夕飯を済ませる。風呂など入らず、すぐに布団で仰向けになり早速オナニーの準備をする。
今日のオナニーは、『チンピラ貝』先生の数年ぶり新作エロマンガである『アイドルビデオ♡』だ。内容はアイドル事務所に騙されたヒロインが、悪い奴等に売られてしまい、完堕ちするというシンプルな内容だ。
そして俺のスタイルも、至って簡単だ。下半身のズボンとパンツを脱ぎ、マンガを左手に持ちながら、右手で主砲を上下運動。
「だが、今日の俺はレアだぜ」
ただのオナニーで満足する俺だと思ったか?いや違うぜ。こんなんじゃ俺は満足できないぜ。オナニー一筋10年。様々なエロマンガのヒロインに抜いてきて、俺のオナニーライフは今日、佳境迎える。それが。
12時間耐久オナニーレース。
オナニーのやりすぎで、死亡するというニュースはよく見る。俺はそれを誇りに思っている。自分の欲望を他人に委ねず、ひたすら精通に身を通して死ぬのは、なんと幸せだ。俺もそこの境地に辿り着きたい。エロマンガは俺にとって、無くてはならない存在であり、俺の生きる希望なのだ。
「さあ、どれだけオナニーしたら死ぬか勝負しようじゃねえか」
まず一ページ目、ヒロインのおっぱいの横乳が見えるコマで2回。
次のページ、ヒロインが服を脱いでおっぱいが”ぷるん”と揺れるコマに13回。
さらに数ページ進んだ先、ヒロインが完堕ちして男に屈服するコマに24回。
俺はそこで手が止まった。ヒロイン達が男の男根に負けるのは、最高にエロいが、この胸に残る罪悪感は消えない。彼女も彼女なりの人生があったはずだ。
恋人と愛し合うセックスでハッピーエンドもエロマンガには多いが、どうも陵辱されたヒロイン達が負い目でならない。いま読んでいるチンピラ貝先生は寝取られジャンルで有名だが、俺は思う。
「もし、このヒロイン達を救えたなら……」
いや、二次元の絵に高望みしすぎたか。確かに、完膚なきまでに墜ちるエロマンガのヒロインは抜けるが、この後悔の念は長年と拭えない。
矛盾と性欲。その二つが混じり合う感情がある俺のオナニーは、同時に快楽を覚えるが、苦しい痛みが残る。だが、しかし。
それでもオナニーはやめることは許されないのだ!!
「うおおおおおおっ!!」
同じ絵でも飽きることはない。なにせ、エロマンガというものは人々のオナニーを支えるため作者が切磋琢磨して描き上げた、謂わば宝石。俺はこのオナニーライフで、人生の到達点を迎えてやるのだ。
「くうう、出ええるぅ!!」
オナニーを始めてから日が昇り、夜明けの朝を迎える午前5時。何回かは数えてはいないが、100回は超えているはずだ。朝の射精は、一日の始まりと言うだろう。俺の主砲が、ヒロインが墜ちる寸前の所までいく手前のシーンで、自発装填される。
きた、きたきた。熱くて白いマグマがいよいよ噴出される。本を握りしめる力はとっくに限界を超え、上下にシコシコする動作も腕がパンパンに膨れ上げっている。これを超えれば、俺は記録に残らない伝説になる。
「うおおっ、もうちょっとで、出る…うっ!!」
その時、身体に激痛が走る。急に意識が遠くなり始め、射精した同時に俺の呼吸が荒くなり始める。まずい、身体に力が入らない。射精し終わった精液が、腹上に置いていたエロマンガにかかってしまう。ああ、オナニーする時は絶対に精液をかけないと豪語していたのに、ついに破ってしまった。
「……やりきったぜ、俺」
イカ臭い部屋の中で、俺は大の字で横たわっている。呼吸する間隔が遠くなり、心臓の鼓動が弱くなっていく。俺はこれから死ぬんだと悟る。
「せめて、エロマンガのヒロインに一目でも逢いたかったな…」
馬鹿か俺は。二次元のヒロインに会えるわけねえだろ。そうして俺の意識は徐々に暗くなり、冷たくなる体から静かに命を落とした。
***
「…ん…せ…おきて…」
うん?なんだ、誰から俺を呼ぶ声がする。
「おきて…んせ」
確か、俺は部屋で一人で寂しく死んだはずなのに。一体だれが
「先生!!起きてください!!」
「はっ!?」
気が付いたら、俺はどうやら会社らしきオフィスで寝ていたらしい。確か、俺はオナニーのやりすぎで死んだはずでは。
「先生!!
見回した所、ここは俺の部屋ではないのはわかる。…それよりも、さっきから聞いたことある名前が呼んでいるような。俺は呼ばれている声に振り向くため、机で不貞寝していた身体を起こす。
「やっと起きてくれた。朝から大事な用があるって約束しましたよね」
「き、君は…奄美ちゃん…?」
ピンクのツインテールに、アイドルらしい風貌。そして程よいおっぱうの大きさ。間違いない、俺がついさっきまでオナニーでオカズにしていたエロマンガのヒロインであるアイドルの奄美ちゃんだ!!何で目の前にいるんだ!!
「てか、俺が先生?」
「えっ?田中先生以外誰がいるって言うんですか?」
奄美ちゃんが俺の生徒…?俺は机の上にある生徒名簿と書かれているファイルの名前を急いで目を通す。そこには、驚愕の事実があった。
「嘘だろ……」
ここは、俺がいた世界には存在しない学校。俺は教師として、ここに赴任したばかりの新米であり、そして。
「女子生徒が全員、俺が抜いたエロマンガのヒロイン達じゃねええかぁあ!!」
俺が受け持つクラスの女子、全員がエロマンガに出てきたヒロインであったのだった。
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